シカゴコーン市況=総じて反発、大口成約や米中貿易協議期待で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    440.75      444.00      439.50      441.50      + 2.50
  2025/07    449.00      455.00      447.00      449.75      + 2.25
  2025/09    427.50      431.50      426.75      429.25      + 2.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       356,454        564,846        1,585,217 (+ 27,950)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月15日−5月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る、雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る、雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて反発。終値の前営業日比は1.50〜3.75セント高。中心限月の
7月限は2.25セント高の449.75セント。
 米農務省(USDA)が前日に続いて大口成約を発表したことや、10日からスイス
で開催される米中貿易協議での貿易摩擦緩和に向けた話し合いに対する期待感や、米
トランプ大統領による対中国輸入関税の引き下げが妥当とするSNSへの投稿が買い支
援要因となった。

 7月限は449セントで取引を開始。アジアの時間帯はほぼ449セント前後での
高下となったあと、欧州の時間帯に地合いを引き締め450セント台前半に浮上。シカ
ゴの時間帯を迎えると大口成約を受けて455セントの高値まで浮上。その直後に
447セントの安値まで一気に値を落とした。安値で買い戻されて450セント台を回
復したが、週末を控えて転売が見られるなかで値を落とし、プラスサイドは維持したも
のの、450セントを割り込んで終えた。
・12日の米農務省米国コーン生産量見通しの事前予想は以下の通り
(単位億Bu、海外主要通信社調べ)。
       予想平均      予想レンジ           前 年
25/26 157.99  157.00〜159.28  148.67

 USDAはメキシコ向けで24/25年度積み9万5100トン、25/26年度積
みで19万2900トン、計28万8000トンのコーンの大口成約を発表した。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは9日朝方にはミシガン州の多くやウィスコンシン州を含む五大湖周
辺の一部地域で降霜や凍結が発生。その他の地域では降雨の発生が無いなか、コーンベ
ルト西部を中心にコーンと大豆の作付が進展。
 南部および東部では週末10日から12日の週前半にかけて降雨が続く見通し。今後
5日間の雨量は北東部では25〜50ミリ、南東部では50〜150ミリが見込まれ
る。その他の地域では概ね暖かな天気のなか降雨は発生しない見込み。
 6〜10日天気予報では、5月14日〜5月17日にかけて東部の気温は平年を上回
る見込み。また、雨量はほぼ全域で平年並〜平年を上回ると予想される。

 シカゴ小麦は軟調。米産地で気温が上昇するなか、冬小麦・春小麦の生育が共に進行
が期待されることが弱材料となった。3銘柄では唯一の軟調な値動きとなった。
 期近の主要限月7月限は前日比7.50セント安の536.50セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは北部で異例の暑さとなるなか、冬小麦の生育や春に作付された穀物の
生育などが進行。9日の最高気温はサウスダコタ州では30℃前後に達している。
一方のプレーンズ南部出は洪水懸念が高まっている。
 一方の南部ではメキシコ湾岸地域中部および大西洋沿岸中部で散発的な降雨が発生。
ところどころで冠水が発生している影響で、ルイジアナ州南部およびその周辺地域では
広い範囲で農作業に遅れが生じている。
今日の材料
・コーンベルトでは9日朝方にはミシガン州の多くやウィスコンシン州を含む
 五大湖周辺の一部地域で降霜や凍結が発生。
・コーンベルト西部を中心にコーンと大豆の作付が進展。。
・米コーンベルトでは週末10日から12日の週前半にかけて降雨が続く見通し。
・USDAはメキシコ向けで24/25年度積み9万5100トン、25/26年度
 積みで19万2900トン、計28万8000トンのコーンの大口成約を発表。

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