東京株式(大引け)=140円高、米中協議の進展期待で半導体株など高い

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 12日の東京株式市場は幅広い銘柄に買いが入り、日経平均株価は3万7000円台後半で強調展開を続けた。TOPIXは12連騰を記録した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比140円93銭高の3万7644円26銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は21億5238万株、売買代金概算は4兆8542億円。値上がり銘柄数は1116、対して値下がり銘柄数は476、変わらずは42銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好の地合いとなり、前場は日経平均が上値の重い展開だったものの、後場寄りマイナス圏でスタートした後は流れが変わり、再浮上する格好に。スイスで行われていた米中協議で「大きな進展があった」とベッセント米財務長官が語り、現地時間12日に共同声明を発表する見通しとなったことで、投資家心理が改善した。これ以上の米中対立の先鋭化が避けられるとの見方から、半導体関連や機械株などに買いが向かい全体相場を押し上げた。一方、トランプ米大統領が自身のSNSで米国での薬価を大きく引き下げる大統領令に署名することを明らかにしたことを受け、医薬品セクターが売り込まれるなど明暗を分けている。個別株は全体の7割近い銘柄が上昇、TOPIXは約7年半ぶりとなる12連騰を記録した。

 個別では、断トツの売買代金をこなした川崎重工業<7012>が大幅高、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の上げ足が目立つ。フジクラ<5803>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり、トヨタ自動車<7203>も堅調。また、ストップ高銘柄が相次いでおり、アネスト岩田<6381>、クレスコ<4674>、三十三フィナンシャルグループ<7322>、秋田銀行<8343>、日新<9066>、IMAGICA GROUP<6879>、IBJ<6071>などが値幅制限いっぱいに買われた。

 半面、ディー・エヌ・エー<2432>が急落、IHI<7013>も下落した。任天堂<7974>が売りに押され、リクルートホールディングス<6098>も大きく値を下げた。武田薬品工業<4502>、中外製薬<4519>など医薬品株に急落する銘柄が目立った。ゲオホールディングス<2681>、ツムラ<4540>、クオールホールディングス<3034>なども大幅安となった。

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