アジア株 上海株6週間ぶり高値 自信高める中国、今後も対米強硬姿勢維持へ 米政権が譲歩

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株6週間ぶり高値 自信高める中国、今後も対米強硬姿勢維持へ 米政権が譲歩
 
東京時間11:12現在
香港ハンセン指数   23225.50(-323.96 -1.38%)
中国上海総合指数  3381.81(+12.57 +0.37%)
台湾加権指数     21514.20(+384.66 +1.82%)
韓国総合株価指数  2617.11(+9.78 +0.38%)
豪ASX200指数    8293.70(+60.17 +0.73%)

アジア株は香港を除いて上昇、米中休戦を受け市場に安堵感が広がっている。

米中は関税を90日間停止することで合意した。対中関税を50-60%に引き下げの可能性との報道が伝わっていたが、トランプ氏は80%が妥当としていた。ただ、引き下げは予想以上だった。トランプ米政権は対中関税を145%から30%にまで大きく下げ、中国も対米関税を125%から10%に引き下げた。ただ、トランプ氏とグリアUSTR代表は今後90日間の協議で合意に至らなかった場合は対中関税の再引き上げもあり得るとしている。

中国習近平国家主席は米国側からの度重なる呼びかけを拒否していた。中国は株価・景気を支える策をいくらでも用意しているため、米国に対し一歩も引かない姿勢を維持している。中国メディアはトランプ米政権が譲歩したという結果となり、今後中国は米国に対し、いかなる交渉においても主導権を握っているという自信を持つことになると指摘。高関税により米経済が景気後退に陥る可能性があるほか、トランプ氏の支持率が急低下している。その点、中国は国民による選挙がないため国民の不満に左右されない。経済的打撃だろうが何だろうが強硬姿勢を維持できるわけだ。

上海株は小幅高、3月27日以来の高値をつけている。医療品やハイテク、消費財の一角が上昇。台湾株は大幅上昇、3月28日以来の高値。豪州株は2月21日以来の高値をつけている。

香港株は反落、前日に3%近く上昇したことから利益確定売りに押されている。きのうの場中に米中関税引き下げ発表があった。美団やネットイース、快手科技、シャオミ、アリババ、バイドゥ、JDドットコムなどハイテク関連が下落している。NY金価格の下落を受け、紫金鉱業集団など金鉱株も軒並み下落している。一方、エネルギーや不動産、医療品の一角は上昇している。

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