−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 6 3,247.8 + 19.8 シカゴ大豆 2025/ 7 1,072.50 + 1.25 NY銀 2025/ 7 3,310.0 + 47.6 シカゴコーン 2025/ 7 442.50 - 5.50 NYプラ 2025/ 7 992.2 + 17.0 NY原油 2025/ 6 63.67 + 1.72 NYパラ 2025/ 6 955.50 +14.10 ドル・円 147.42 - 1.01 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は147円台半ばまで反落 NY為替市場は、前日のドル高が一服し、ドル円は147円台半ばに値を落とした。 NY時間に入って一旦148円台に戻したものの、次第にドルの戻り売りが強まり、ド ル円は147円台に伸び悩む展開。 週末の米中貿易協議の予想外の進展で、市場はリスク選好のムードを高めている。さ すがに本日は一服感が出ていた。エコノミストからは米景気後退のシナリオを撤回する 動きも出ていおり、ドル円は150円台回復を試す態勢にはあるようだ。 この日は4月の米消費者物価指数(CPI)が発表されていたが、予想を下回る伸び に留まった。3カ月連続で予想より低い伸びとなっている。衣料品や新車の価格が落ち 着き、食品も下落。企業が関税分のコスト転嫁をいまのところは急いでいないことを示 唆している。ただ、FRBの利下げ期待は変わらず、6月、7月はなく、9月の利下げ 再開が最有力視されている模様。 ◎NY貴金属=反発、ドル高一服で買い優勢も金は戻り売り圧力強い ニューヨーク金、銀は反発。 金6月限は反発。時間外取引では、アジア時間の午後からドルの反落を受け、買い優 勢となった。欧州時間に入っても堅調地合いを引き継ぎ、30ドル超の上昇を維持して 推移。日中取引では、4月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想より弱い数字とな ったが、前半の取引で上げ幅を失った。しかしドルが対ユーロ中心に軟化すると、買い が喚起され、再上昇となった。後半から終盤は米長期金利の上昇が圧迫要因となり、、 戻り売り圧力が強く、帳入値で上げ幅を縮小した。 銀7月限は反発。時間外取引からは反発し、欧州時間で50セント超の上げ幅を維 持。日中取引の開始後、上げ幅を縮小したが、金の再上昇に支援され、前日の下げ幅を 大幅に上回る上昇となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムとも反発。 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、金の反発、ドル建て現物相場の上昇を受 け、欧州時間も約15ドルの上げ幅を維持。日中取引では、序盤から前半の取引で上げ 幅を縮小したが、金・銀の再上昇から買い優勢で推移した。ただ1000ドルを試す反 発力はなく、上値は重く推移した。 パラジウム6月限は反発。時間取引では小反発。日中取引では上げ幅を拡大したが、 前日の下落幅の半分以下の上昇にとどまった。 ◎LME=全面高、中国の対米関税引き下げ実施の発表を受け アルミ3カ月物は続伸。2471.50で小反落で取引を開始した後に値を落とした が、その後はアジア株高を手掛かりにした買いが入って浮上し2486.50ドルを付 けた。その後はドル買いの動きが重石となって軟化し2467.50ドルの安値を記 録。安値で買い戻されて浮上しながらも2480ドルを上抜くと売り直される頭重い動 きが続いていたが、中国政府による対米報復関税引き下げは14日から実施との報を受 け終盤に急速に値位置を切り上げて2494ドルの高値に到達。高値圏を維持したまま 引けを迎えた。 銅3カ月物は続伸。9515ドルで小反落で取引を開始した直後に9489.50ド ルの安値を記録したが、アジア株高を受けて値位置を切り上げ9575ドルまで浮上。 その後も9540ドルを下値支持線とする底堅い動きが続いた。その後、米国時間を迎 えると、9540ドルを割り込んだが9510ドル割れに抵抗を示し、しばらくもちあ った。中国による対米関税の引き下げが14日から実施されると報じられたことが強気 材料視され急浮上し、9624.50ドルの高値に到達。高値を離れた後も9590ド ルに近づくと買い戻されて9600ドル水準を維持し、力強い値動きで終了。 ◎NY原油=続伸、米国が新たなイラン制裁を発表 ニューヨーク原油の期近は続伸。 米財務省が新たな対イラン制裁を発表したことが買い手がかり。米政府はイラン産の 原油を中国に送ってきたネットワークに含まれる20社以上に制裁を科した。週末にイ ランと米国は4回目の核開発協議を終えたばかりだが、米国はイラン制裁を一段と強化 している。中東訪問中のトランプ米大統領がイスラエルと距離を置くなか、イスラエル のネタニヤフ首相がパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに対して数日以内に全 面戦争を仕掛けると発言したことも懸念要因。ネタニヤフ首相は戦争を止めるような状 況にはないとも述べた。イスラエル軍はガザ南部の病院を攻撃し、ハマス指導者のムハ ンマド・シンワル氏の殺害を狙ったとの報道もある。ムハンマド・シンワル氏の生死は 不明。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近〜期中は続伸、コーンは総じて下落 大豆は期近〜期中は続伸。 期近〜期中は前日に続いて米中が90日間と暫定的ながら双方の輸入関税を大幅引き 下げで合意したことや、米国の25/26年度の大豆需給引き締まり観測が強気材料視 されて買い優勢となったが、期中以降は米産地での順調な大豆作付が重石となり売り優 勢に転じた。 コーンは総じて下落。 前日日中取引終了後に発表された作柄報告で、作付、発芽共に前年および平年を上回 り順調に進行していることが明らかになったことが重石となった。また、前日に続いて 米国の25/26年度コーン生産量が大幅増加との見通しも弱材料視された。 MINKABU PRESS
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