【場況】 金が大幅続落。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高 やドル建て現物相場の戻りを売られたことを受けて軟調となった。銀もニューヨーク安 と円高を受けて売り優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が367〜350円安、金ミニが 381.0〜293.5円安、ゴールドスポットが163円高、銀が3.0〜2.0円 安。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万6994枚、金ミニが1万2341枚、ゴ ールドスポットが2843枚、銀が5枚。 【NY金は手じまい売りが圧迫】 金は手じまい売りが圧迫要因になった。トランプ米大統領の中東訪問で次の貿易協議 が待たれるなか、ドル安が再開したが、中国が米企業に対する規制措置を一時停止した ことや、米国と各国の貿易協議で通貨政策の約束を盛り込もうとはしていないと伝えら れ、ドル安が一服したことが圧迫要因になった。中国はレアアース(希土類)および軍 事用途の他製品・技術の輸出を米国の28組織に対して制限していた措置を一時的に停 止した。一方、トランプ米政権の経済チームでこれらの問題への対応を担っているのは ベッセント財務長官ただ1人で、貿易相手国・地域との通貨政策の協議を他の政権高官 に委ねることはしていないという。また米下院歳入委員会は、企業や家計向けに数兆ド ル規模の新たな減税を盛り込んだ税制改革法案を承認した。トランプ大統領が掲げる看 板政策の実現に向けて大きな一歩を踏み出した。 ロシアのプーチン大統領は、トルコ・イスタンブールで15日に予定されるウクライ ナとの直接協議に出席する代表団を発表した。プーチン大統領の名前は代表団のリスト には含まれていない。トランプ大統領もトルコを訪問しない。ウクライナ政府高官は、 ゼレンスキー大統領がトルコの首都アンカラに向かっていると明らかにした。 金先限は2日以来の安値1万5013円を付けた。ニューヨーク安と円高が圧迫要因 になった。円相場は1ドル=146円台前半の円高に振れた。銀先限は155.0円に 下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、米中の貿易合意やドル安一服 を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3183.79ドルから、ドル安 となったが、3191ドル台で戻りを売られた。 午前11時現在、金が3171.83ドル、銀は3211セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3232.73ドル、銀が3277セント。 MINKABU PRESS
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