15日の東京株式市場は続落。日経平均はここ急速に上値を追ってきた反動で利益確定の動きが強まり、3万8000円台を再び下回った。ただ、売り一巡後は下げ渋る動きもみせている。 大引けの日経平均株価は前営業日比372円62銭安の3万7755円51銭と続落。プライム市場の売買高概算は20億2594万株、売買代金概算は4兆7778億円。値上がり銘柄数は489、対して値下がり銘柄数は1098、変わらずは46銘柄だった。 きょうの東京市場は朝方から先物主導でリスク回避の相場展開を強いられた。前日の米国株市場ではハイテク株中心に買いが入りナスダック総合株価指数は6日続伸と気を吐いたものの、NYダウは続落するなど上昇一服感が出てきた。東京市場でも日経平均が4月下旬以降に急ピッチの戻りをみせていただけに、目先はスピード警戒感から利食い急ぎの動きが顕在化した。外国為替市場でドル安・円高に振れたことも市場センチメントを冷やした。前日に買われた半導体関連が利食われたほか、自動車株への売りが止まず全体指数を押し下げた。個別には企業決算発表がピークを迎えるなか、好決算銘柄と決算内容が芳しくない銘柄とで明暗を分ける形となっている。値下がり銘柄は全体の約3分の2を占めた。なお、売買代金は減少傾向で5兆円を下回った。 個別では、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が反落、フジクラ<5803>、ソニーグループ<6758>、レーザーテック<6920>なども値を下げた。アシックス<7936>が急落、トヨタ自動車<7203>が安く、任天堂<7974>も軟調。楽天グループ<4755>も下値を探る展開に。GENOVA<9341>が値下がり率トップに売り込まれたほか、GMOインターネット<4784>、シンクロ・フード<3963>、イー・ギャランティ<8771>なども大幅安。三菱製紙<3864>も大きく水準を切り下げた。 半面、三菱重工業<7011>が買い優勢だったほか、川崎重工業<7012>も頑強。サンリオ<8136>がしっかり、商船三井<9104>など海運株も買われた。SMC<6273>が上値を追い、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>の上げ足も目立った。UTグループ<2146>は商いを伴い値上がり率トップに買われ、マネジメントソリューションズ<7033>も急騰。共同印刷<7914>、ブイ・テクノロジー<7717>が値を飛ばし、武蔵精密工業<7220>も物色人気を集めた。 出所:MINKABU PRESS
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