NY原油市況=続落、米国とイランの核合意が近いとの観測が高まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/06     62.88       62.91       60.47       61.62        - 1.53
  2025/07     62.40       62.46       60.08       61.15        - 1.53
  2025/08     61.87       61.92       59.68       60.66        - 1.48
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              780,583             1,922,481    ( - 25,618)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     216.60    - 4.01
                            2025/07     211.07    - 4.24
         改質ガソリン       2025/06     213.44    - 3.56
                            2025/07     209.44    - 3.65
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.53ドル
安。その他の限月は1.48〜0.89ドル安。
 イラン最高指導者の側近であるアリー・シャムハーニー公益判別会議議員が、米国と
の核開発協議に合意する条件を示したことが売り手がかり。イランは核兵器を製造しな
いことを確約し、高水準の濃縮ウランを廃棄するほか、ウラン濃縮を監督する監査団も
受け入れる。一方、イランは米国の対イラン制裁を即時全廃することを要求している。
中東訪問中のトランプ米大統領は、イランとの核合意が非常に近づいているとの認識を
示した。イランが条件にある程度合意しているという。
 国際エネルギー機関(IEA)が2025年や2026年の需要見通しを上方修正し
たことは支援要因。2025年の需要見通しは前年比で日量70万バレル増の日量1億
0390万バレルと、前月から日量40万バレル引き上げた。
 石油資源が豊富な南米ガイアナのエセキボ地域を巡り、ベネズエラとガイアナの衝突
が警戒されたことも買い手がかり。英ガーディアンの報道によると、ガイアナ国防軍
(GDF)は15日にクユニ川のベネズエラ側から民間人の服を着た武装集団に襲撃さ
れたと発表した。南米ガイアナは世界で最も急成長している産油国だが、ベネズエラと
エセキボ地域の領有権を巡って対立している。
 時間外取引で6月限は急落。一時60.47ドルまで下げたが、通常取引開始に向け
て下げ幅を縮小。通常取引開始後は、下げ一服後の水準を維持しつつ売り買いが交錯し
た。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は下落。原油相場に連動した。
今日の材料
・イエメンのフーシ派がイスラエルに再びミサイルを発射
・イスラエル政府、米国とイランで成立しつつある核合意には問題があると認識=報道
・イスラエル国家を守るために必要な措置を講じる可能性=報道
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。