ドルが買い戻される、全般に方向感に乏しい展開 ドル円145円台半ば=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ドルが買い戻されている。東京市場でのドル売りの動きをほぼ解消する動きで、全般的には方向感に乏しい展開となっている。ドル円は145円台後半から売られ、ロンドン序盤には145円台割れまで下落した。しかし、その後は一時145円台後半まで買い戻されている。ドル相場全般に買い戻しの動きとなっており、ユーロドルは1.12台前半から1.12台割れへ、ポンドドルは1.33台前半から1.32台後半へと反落している。クロス円も円買いは一服。ユーロ円は162円台後半から一時163円台乗せ、ポンド円は193円台前半から半ばへと下げ渋っている。欧州株や米株先物・時間外取引は買いが優勢。一方、米債利回りはやや低下している。リスク警戒の動きは落ち着いており、目立った材料もなく週末相場らしい展開になっている。 ドル円は145円台半ばでの取引。東京朝方の145.72近辺を高値に、145円台割れとなったあと、東京昼には145.40台まで反発。しかし、東京午後からロンドン朝方にかけては再び売りに押されて安値を144.92近辺まで広げた。ロンドン時間に入ると一転して買われており、145.60付近まで買い戻されている。欧州株や原油先物などは落ち着いた値動きとなっており、週末相場の様相を呈している。 ユーロドルは1.12付近での取引。東京朝方の1.1182近辺を安値に買われロンドン朝方には1.1220近辺に高値を伸ばした。その後は売りに転じると1.12台割れまで売り戻されている。前日終値付近から上に往って来いとなっている。ユーロ円は東京午前に163.06から162.46まで下落したあとは、そのレンジ内での売買が続いている。足元では163円付近へと買い戻されている。対ポンドではユーロ買いが優勢。前日のポンド買いに調整が入ったもよう。カザークス・ラトビア中銀総裁は「最終金利に比較的近い、利下げを急ぐ必要はない」としている。 ポンドドルは1.32台後半での取引。ロンドン朝方に1.3333近辺まで買われたあとは、売りに転じている。ロンドン午前には安値を1.3283近辺に広げた。ポンド円は東京午前に193.89近辺から193.05近辺まで下落。その後は、そのレンジ内での推移が続いている。193円台半ばを中心に揉み合っている。ユーロポンドは0.8406から0.8427までのレンジで前日から反発している。ポンド関連の目立った材料はみられず、調整主導の動きとなっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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