NY時間の終盤に入って為替市場はドル高は一服しているものの、本日高値圏での推移が続いており、ドル円は146円台まで一時買い戻されていた。現在は145円台後半。この日発表のミシガン大消費者信頼感指数がドル高を呼び込んでおり、、全体指数は50.8と過去2番目に低い数字となったものの、1年先のインフレ期待が7.3%と記録的な水準に上昇したことから、市場も反応を余儀なくされているようだ。 ただ、市場のドル離れの見方は根強く、ドル安は数年に渡るトレンドで、年内はさらに6%下落との見方も出ている。今週初めのドルの持ち直しは、トレンドに逆行する一時的な上昇と位置づけているようで、ファンダメンタルズは依然として下落方向を示唆していると述べている。 「ドルは一部のテクニカル要因で売られ過ぎとなっていたために反発している。これはトレンドに逆行する一時的な上昇だった。長期的なファンダメンタルズは依然としてドルの一段安を示しており、年内にさらに6%下落する可能性もある」と述べた。 「米国例外主義のピークは過ぎた。これは今後数年にわたるトレンドになる。こうした転換が起きたのは、米国よりも他国・地域の金融・財政政策の方が、世界の他地域を活性化させる可能性が高まっているからだ」という。 「米政府も関税は他国よりも米国に打撃を及ぼすと認識し始めており、関税に関する一連のニュースを踏まえれば、インフレが頭上にぶら下がる剣のような存在となっているため、金融政策は制約を受けている。米国に有利だった成長格差も、いまは他国・地域に有利に働いている」と指摘している。 USD/JPY 145.89 EUR/USD 1.1147 GBP/USD 1.3272 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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