●短期見通し穀物、作付け順調だと上値重い＝マーケットエッジ

　トウモロコシは、天候相場に突入しているが、作付け作業が順調に進んでいることが
上値を圧迫する。作付け進捗率は例年を上回った状態が続く見通しであり、豊作実現の
可能性が高い。米農務省（ＵＳＤＡ）需給報告で、新穀在庫積み増し見通し再確認され
ていることもネガティブ。４５０セント割れ定着が進むと、チャート主導の売り圧力も
強まりやすい。小麦と同様に、下げ過ぎ感が強くなっていることには注意が必要。値動
きは鈍化しよう。
　大豆は、米中関係の改善期待が下値を支えている。１０００セント水準でサポートさ
れた後の反発局面にある。実際に中国が米国産大豆の大量調達に踏み切る可能性は低い
とみられるが、楽観ムードでどこまで値位置を切り上げることができるかが打診され
る。ただし、このまま中国の物色意欲が高まらないのであれば、徐々に１０００セント
台前半での取引に回帰しよう。輸出は低迷状態に変化がみられない。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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