アジア株下落 米国格下げで投資家心理が悪化、4月のトラウマ蘇る 中国にはチャンスか? 東京時間11:05現在 香港ハンセン指数 23170.58(-174.47 -0.75%) 中国上海総合指数 3358.93(-8.53 -0.25%) 台湾加権指数 21675.74(-167.95 -0.77%) 韓国総合株価指数 2601.09(-25.78 -0.98%) 豪ASX200指数 8327.50(-16.18 -0.19%) アジア株は総じて下落、米国の格下げを受け投資家心理が悪化している。 先週末ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことで週明けは米国売りがやや広がっている。時間外で米株は下落、利回りは上昇に転じている(米債券価格下落)、ドル指数は低下、ドルは対主要国通貨で下落している。 米格下げ自体はサプライズでも何でもないが、4月の米国資産の投げ売りによる世界的な金融市場混乱がトラウマになっているようだ。アジア株式市場には直接的には影響はないものの、4月のトラウマが蘇り、リスク回避ムードで全面安となっている。 中国住宅統計が弱かったことも投資家心理を悪化させている。中国4月の新築住宅価格と中古住宅価格は下落ペースが拡大した。特に中古住宅は前回の-0.23%から-0.41%と、昨年10月以来の大幅な落ち込みとなった。小売売上高、固定資産投資、不動産投資も軒並み市場予想を下回る結果となった。 香港株は1週間ぶり安値をつけている。シャオミやバイドゥ、快手科技、美団、ネットイースなどハイテク関連が総じて下落。決算失望のアリババは4.5%安と大幅続落。 上海株は下落も下値は限定的、経済統計が弱ければ弱いほど、当局による景気支援策・株価安定策への期待が高まる。米国離れも中国にとってはチャンスだろう。
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