東京株式(大引け)=255円安と4日続落、米国債格下げの影響を警戒し軟調

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 19日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落。米大手格付け会社が米国債の格付けを引き下げたことによる影響が警戒され、全体相場は軟調に推移した。

 大引けの日経平均株価は前週末比255円09銭安の3万7498円63銭。プライム市場の売買高概算は16億7081万株。売買代金概算は3兆8215億円となった。値上がり銘柄数は826と全体の約50%、値下がり銘柄数は750、変わらずは55銘柄だった。

 前週末16日の米株式市場では、NYダウが331ドル高と続伸したが、大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスが取引終了後に米国債の信用格付けを「Aaa」から「Aa1」に引き下げを発表。この米国債格下げの影響が警戒されるなか、週明け19日の日経平均株価は下落してスタート。朝方には前週末に比べ200円を超える下落となり、3万7500円まで値を下げる場面があった。為替相場は午前10時頃に一時1ドル=144円台後半へ円高が進んだ。売り一巡後は値頃感からの買いも流入し、下げ渋る動きをみせたが、後場に入り再び売りが膨らみ午後1時過ぎには一時300円を超える下落となった。米株価指数先物が下落し、今晩の米国市場の動向が警戒された。大引けにかけては3万7500円を上値とする一進一退が続いた。海運株が売られ薬品株が買われた。

 個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が安く、ソフトバンクグループ<9984>やIHI<7013>、ファーストリテイリング<9983>が軟調。日本郵船<9101>や商船三井<9104>が売られ、任天堂<7974>やサンリオ<8136>、アシックス<7936>、SMC<6273>、KDDI<9433>が下落した。

 半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やトヨタ自動車<7203>、村田製作所<6981>、楽天グループ<4755>が堅調。第一三共<4568>や武田薬品工業<4502>、中外製薬<4519>が値を上げ、フジ・メディア・ホールディングス<4676>が買われた。

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