金・銀午前=金が反落、現物安や円安一服で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反落。ドル建て現物相場の上げ一服を受け、まちまちで始まったのち、円安を受
けて地合いを引き締めた。その後はドル建て現物相場が下げ一服となったが、円安一服
に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が134円安〜16円高、金ミニが
150.5円安〜45.5円高、ゴールドスポットが552円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が1万3637枚、金ミニが7179枚、ゴール
ドスポットが965枚、銀が0枚。
【NY金はムーディーズの米国債格下げが支援】
 金はムーディーズの米国債格下げが支援要因になった。ムーディーズの米国債格下げ
を受けてドル安に振れた。ただ巨額の財政赤字は周知の事実とされ、ニューヨーク時間
にドル安は一服した。一方、米下院予算委員会は、トランプ大統領が掲げる減税策を盛
り込んだ法案を可決し、本会議での週内の採決に向けて前進した。この減税策で予想以
上に債務負担が拡大するとの見方が出ている。
 米格付け大手ムーディーズ・レーティングスは19日、米金融大手JPモルガン・チ
ェースやバンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴの長期信用格付けを引き下げ
た。
 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が、電話会談を行った。米大統領は電話
会談は非常にうまくいったとし、ロシアとウクライナは停戦に向けた交渉を直ちに開始
すると述べた。ただ即時停戦について合意の発表はなく、先行き不透明感が残ってい
る。
 金先限は1万5114円まで下落した。ドル建て現物相場の下落や円安一服が圧迫要
因になった。円相場は1ドル=145円台前半で円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場は、ムーディーズの米国債格
下げを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3222.79ドルから、ド
ル高を受けて3215ドル台まで下落したのち、下げ一服となったが、3231ドル台
で戻りを売られた。
 午前11時現在、金が3222.65ドル、銀は3230セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3221.35ドル、銀が3241セント。

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