シカゴ大豆市況=軒並み小幅続伸、南米の天候不安やコーン・小麦の堅調から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07   1,050.75    1,056.75    1,046.25    1,053.00     + 2.25
   2025/08   1,047.75    1,053.25    1,043.25    1,050.25     + 2.50
   2025/09   1,030.25    1,036.00    1,026.00    1,034.00     + 3.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       191,582         165,141         844,095  (+   823)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月26日−5月30日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並。
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 大豆は軒並み小幅続伸。終値の前営業日比は1.50〜4.00セント高。中心限月
の7月限は2.25セント高の1053セント。

 主要産地である南米の降雨とこれに伴う作付遅れや作柄の低下の可能性が意識され
た。また、米産地の低温が発芽したばかりの大豆に与える影響や、コーン・小麦の堅調
な足取りも押し上げ要因となった。
 7月限は1050.75セントで取引を開始するとすぐに値位置を落とし1046.
25セントの安値を記録。その後は買い戻す動きが広がり、欧州の時間帯には1050
セント台を回復。シカゴの時間帯には1056.75セントまで値を伸ばした後に転売
を受けて値位置を落とし1048セント台を付けたが、コーン・小麦の堅調が手掛かり
となって引けにかけて再浮上し1050セント台を回復して終えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が低下するなか雨がちな天気となっており、ほぼすべての農作
業が鈍化している。気温の上昇はオハイオバレー南部に限られているが、同地の最高気
温は26℃前後まで上昇。一方、中西部北部の20日の最高気温は10℃以下にとどま
っている。
 コーンベルト西部に広がる低気圧は今後、東に移動して行き21日午後には大西洋沿
岸部に達する見込み。この低気圧はゆっくりとしたペースで移動しているが、その影響
で中西部北部から大西洋沿岸北部にかけての地域では25〜75ミリの雨量を伴う降雨
が発生するだろう。また五大湖周辺北部では降霜が発生する恐れがある。週末となる
24日までにプレーンズ中部および南部には低気圧が広がりまとまった雨量を伴う降雨
が発生する見通し。
 6〜10日間予報に関しては5月25〜5月29日にかけて米東部の多くの地域では
気温は平年以下に低下するだろう。また、雨量は五大湖周辺北部以外では平年並〜平年
を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではダコタ州では気温が低下するなか雨がちな天気が続いている。これに
より乾燥が進んでいた土壌水分の回復が促されているが、農作業は中断され夏穀物の発
芽や生育ペースも鈍化している。それ以外の地域では気温が低下するなか、降雨は発生
していない。
 南部ではオハイオバレー南部にかけて散発的な降雨または雷雨が発生。それ以外の地
域では暖かななか、降雨の発生は無く農作業は早いペースで進行。

 大豆製品は、大豆粕・大豆油は共に大豆高に加え、コーンと小麦が堅調となったこと
も強気材料視されて買い優勢となった。大豆油は原油安が重石となり、わずかな上昇に
とどまった。
 大豆粕7月限は前日比1.50ドル高の292.60ドルで終えた。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が低下するなか雨がちな天気となり農作業は停滞。
・中西部北部から大西洋沿岸北部にかけての地域では25〜75ミリの雨量を伴う
 降雨が発生する見込み。
・プレーンズのうちダコタ州では気温が低下するなか雨がちな天気となり乾燥が
 進んでいた土壌水分の回復が促される。

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