【場況】 金が急反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物 相場の上昇を受けて押し目を買われたが、買い一巡後は上げ一服となった。銀は夜間取 引で10月限が下落し、日中取引で先限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が332〜372円高、金ミニが 322.5〜393.0円高、ゴールドスポットが744円高、銀が2.0円安〜 1.0円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万3839枚、金ミニが1万4028枚、ゴ ールドスポットが433枚、銀が4枚。 【NY金はドル安が支援】 金はドル安が支援要因になった。米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、米中貿 易摩擦の緩和後も米国の労働市場は弱まり、物価は上昇する可能性が高いとの見方を示 した。また米議会で審議中の減税法案で米国の財政赤字が予想よりも速いペースで悪化 するとの懸念が出ている。トランプ米大統領は減税案に対する共和党内の反対派議員の 説得に苦戦している。加藤財務相とベセント米財務長官との会談も目先の焦点となって いる。 イスラエルがイランの核施設を攻撃する準備をしていることが、米国が入手した新た な情報で示された。イスラエルが最終決定を下したかどうかは不明という。 金先限は1万5453円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になった。円相場 は1ドル=144円台前半で円高に振れた。銀先限は156.0円に上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場は、ドル安を受けて買い優勢 となった。アジア市場では、朝方の3292.02ドルから、ドル安を受けて3310 ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、金が3297.23ドル、銀は3301セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3210.16ドル、銀が3217セント。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。