NY原油市況=下落、イランと米国の核開発協議が再開

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     62.27       64.19       61.28       61.57        - 0.46
  2025/08     61.66       63.47       60.74       61.03        - 0.41
  2025/09     61.05       62.81       60.25       60.52        - 0.37
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              735,591             1,873,273    ( - 19,325)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     213.91    + 1.02
                            2025/07     210.44    + 1.03
         改質ガソリン       2025/06     214.98    - 0.23
                            2025/07     210.51    + 0.03
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は下落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.46〜
0.41ドル安。その他の限月は0.37〜0.24ドル安。
 停滞しているように見えた米国とイランの核開発協議が再開することが相場を圧迫し
た。両国は今週末23日にローマで再び交渉する。イラン最高指導者のハメネイ師は、
米国との協議は成功しない、トランプ米政権は無意味なことをしゃべるのを止めるべき
などと述べていたものの、協議を続ける構え。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油や石油製品の在庫が増加した
ことも重し。季節的な需要が高まりつつあるなかで、製油所稼働率は90.7%まで上
昇したものの、取り崩し圧力はまだ限定的。ガソリン需要の4週間移動平均は日量
881万3000バレルと伸び悩み、前年の水準を下回った。
 イスラエルがイランの核施設に対する攻撃を警戒していると伝わったことは懸念要
因。イスラエルが作戦を開始した場合、米国が支援するもよう。米CNNが伝えた。た
だ、イスラエルは宿敵であるイランの核施設に対する攻撃を以前から検討しており、手
がかりとしての新しさは乏しい。
 時間外取引で7月限は一時64.19ドルまで急伸したものの、上振れは続かず、じ
りじりと上げ幅を縮小した。通常取引開始後も足取りは重く、マイナス転換すると
61.28ドルまで下げた。
 改質ガソリンの期近は売り買い交錯。ヒーティングオイルの期近は続伸した。EIA
週報でヒーティングオイルを含む留出油の在庫は減少傾向にある。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +132.8万(4億4316万)
ガソリン +81.6万(2億2552万)
留出油  +57.9万(1億0413万)
(クッシング地区)
原油 −45.7万(2344万)
*()は在庫総量
今日の材料
・米国とイランの核開発協議が合意に至っても、対イラン制裁は継続する可能性=ルビ
オ米国務長官
・米国はゴールデン・ドーム防衛構想を取りやめるべき=中国外相
・米国の制裁でイランの中国向けのタンカーが停滞=調査会社ケプラー
・ガザ地区はまもなくイスラエルの完全な管理下に入る=ネタニヤフ首相
・仏は追加のイスラエル制裁を検討=アルジャジーラ
・欧州外交団がパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区を訪問中にイスラエル兵が威嚇
射撃
・トランプ米大統領はもはやロシアに停戦を要求せず=独ビルト紙
・米原油在庫の市場予想は前週比190万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比前週比428万7000バレル増
・ガソリン在庫は同137万4000バレル減
・留出油在庫は同367万5000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比85万バレル減
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。