シカゴ大豆市況=新穀限月を中心に続伸、米産地の天候リスクやドル安などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/07    1,052.75    1,067.50    1,052.75    1,062.75     + 9.75
  2025/08    1,049.50    1,063.50    1,049.50    1,059.00     + 8.75
  2025/09    1,033.00    1,048.50    1,033.00    1,044.50     +10.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       265,657         208,659         844,860  (+    765)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月27日−5月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は新穀限月を中心に続伸。終値の前営業日比は7.50〜11.50セント高。
中心限月の7月限は9.75セント高の1062.75セント。

 引き続き米産地の低温が懸念されたうえ、米産地で荒天が続く見通しとなっているこ
とや、夏場の天候リスクに対する警戒感も強気材料となった。また、米国債利回りが上
昇する一方でドル売りの動きが膨らんだことも買い支援要因となった。
 7月限は1052.75セントで取引を開始した後はじり高となりアジアの時間帯終
盤には前日高値を上抜き今月15日以来の高水準となる1061.25セントに達し
た。この水準を離れた後も1056.50セントを割り込むと買い戻す動きが広がり
1060セント台を回復。シカゴの時間帯には1067.50セントの高値まで値を伸
ばした後に上げ幅を縮小したが、1060セント台を維持して終了。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が低下。降雨はダコタ州から五大湖周辺地域に限られている。
コーンベルト西部での土壌水分の乾燥は概ね限られているため、すぐに気温の上昇が予
想されるものの、土壌水分の乾燥に耐えられるだろう。21日の最高気温はコーンベル
ト北部では10℃程度となる一方、ミズーリバレー南部では21℃前後まで上昇してい
る。
 米北部では今後数日は低温が続く見通し。一方、南部では気温が上昇するだろう。プ
レーンズ北部では22日朝方には広い範囲で降霜が発生するほか、週後半には五大湖周
辺北部でも降霜が見込まれる。一方、中西部、プレーンズなどではゆっくりと移動する
低気圧の影響で降雨が続き、5日間の雨量は25〜50ミリに達する見通しとなってい
る。なお、中西部南部での雨量は50〜100が見込まれるうえ、雷雨や強風、雹、局
地的な竜巻などの荒天となるもよう。
 6〜10日間予報では、5月26〜30日にかけてプレーンズ中部および南部から大
西洋沿岸南部にかけて気温は平年以下〜平年並となりそう。一方の雨量は中西部、プレ
ーンズを含む東部および南部では平年並〜平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではダコタ州で気温が低下するなか曇天が広がっているが同地ではこれま
で約1週間に渡って最高気温が10℃以下にとどまる日が続いている。プレーンズ北部
では土壌水分の改善が続き、冬小麦や春に作付された穀物の生育環境が改善している。
 一方、南東部では雷雨、強風および票の影響で被害が発生。ケンタッキー州では16
日の竜巻により被害が発生した後にもかかわらず、荒天に見舞われている。21日朝方
は東部では散発的な降雨または雷雨となる一方、極南部では高温多湿となり冬小麦の
成熟や夏穀物の生育ペースが上昇している。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の堅調に追随高となった。大豆油は原油の軟
調が重石となったが、プラスサイドを維持した。
 大豆粕7月限は前日比1.50ドル高の294.10ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が低下。コーンベルト西部の土壌水分の乾燥懸念は後退。
・プレーンズ北部では22日朝方には広い範囲で降霜が発生するほか、週後半には
 五大湖周辺北部でも降霜発生か。
・中西部、プレーンズなどではゆっくりと移動する低気圧の影響で降雨が続き、
 5日間の雨量は25〜50ミリに達する見通し。

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