【本日の見通し】注目の日米財務相会合は無難な結果、ドル安円高の流れは変わらずか ドル円は海外市場で一時143円20銭台を付けた。米20年債入札は応札倍率が低下するなど低調なものとなり、米長期債利回りが急騰(債券価格が下落)、警戒感からドル売り円買いが強まった。ダウ平均が800ドル以上の下げ、ドル安と合わせたトリプル安が進んだ。 その後注目された日米財務相会合で、為替相場は市場が決定するとの従来姿勢が改めて確認され、協議の中で具体的な為替水準の話はなかったとも伝えられたことで、ドル買い円売りが入り、144円台を回復した。 この後は、日米財務相会合への警戒感一服が支えとなりそう。今週最大の注目材料であっただけに、いったんはドル買い円売りが強まりそう。ドル安圧力がかかった場合、相場への影響が相当に大きいと警戒されていた分の反動が出る展開か。もっとも上昇一服後は、投資資金の米国離れへの警戒が継続する中で、ドル売り円買いの再開が見込まれる。ドル円は143円台から144円台のレンジを中心に、流れを見極める展開。目先はしっかりも、どこまで続くか。今年4月にも見られた米国債利回りの上昇を受けてドルが逆に売られる展開は、かなり厳しい状況。 ユーロドルはドル安を受けて1.13台に乗せてきた。1.13台後半を付ける場面も上値から売りが出るなど、行き過ぎた動きには警戒感。この後も基本的にはしっかりとなる見込みも、動きは落ち着いたものとなりそう。 ユーロ円はドル円の下げもあって上値が重かったが、日米財務相会合を受けて円売りが一気に進んでいる。この後もドル円の動きなどを確認しながらの展開が見込まれる。 MINKABUPRESS 山岡
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