[今日の視点]石油=買い戻しが優勢か、OPECプラスは追加増産へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は買い戻しが優勢か。2025年10月限で100〜400円高程度を想定
する。石油輸出国機構(OPEC)プラスが7月も追加増産を実施する可能性があるこ
とが海外原油を圧迫したが、安値からは切り返した。円相場が1ドル=143円後半で
円安・ドル高推移していることも支援要因。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスは7月も追加増産を実施する可能性が高い。OP
ECプラスは原油安でカザフスタンなど減産枠を遵守しない産油国を罰しようとしてい
るのかもしれないが、依然として目的は不明である。主要産油国は口を頑なにつぐんで
いる。原油安はすべての産油国にとって重しであり、カザフスタンも例外ではないが、
損益分岐点が高い産油国に経済的な被害が発生しつつある。米原油生産の心臓部である
パーミアン盆地では掘削リグが減少する傾向にあると指摘されており、苦しんでいるの
はカザフスタンではなく、どちらかといえば米国である。OPECプラスの減産の恩恵
を最大限に享受してきたのは、世界最大の産油国である米国であり、その恩恵は剥落し
つつある。OPECプラスによる原油安誘導が続くと、供給の下振れがはっきりしそう
だ。
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.33ドル安の60.87ドルで推
移。本日これまでのレンジは60.75〜60.91ドル。
<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】07:45 小売売上高 2025年1-3月期(NZ統計局)
◆ 日本 ◆
【経済】08:30 消費者物価指数 2025年4月(総務省)
【納会】--:-- バージガソリン 2025年6月限(東京商品)
【納会】--:-- バージ灯油 2025年6月限(東京商品)
【納会】--:-- バージ軽油 2025年6月限(東京商品)
【納会】--:-- 中京ローリーガソリン 2025年6月限(東京商品)
【納会】--:-- 中京ローリー灯油 2025年6月限(東京商品)
◆ ドイツ ◆
【経済】15:00 国内総生産 2025年1-3月期確報(連邦統計庁)
◆ フランス ◆
【経済】15:45 消費者信頼感指数 2025年5月(INSEE)
◆ イギリス ◆
【経済】15:00 小売売上高 2025年4月(国立統計局)
【納会】--:-- ロブスタコーヒー 2025年5月限(ICE EUROPE)
◆ アメリカ ◆
【経済】23:00 新築住宅販売 2025年4月(商務省)
【商品】5/24 04:30 建玉明細報告(CFTC)
◆ カナダ ◆
【経済】21:30 小売売上高 2025年3月(カナダ統計局)
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