<大豆> シカゴ大豆7月限は今月15日の取引でバイオ燃料の混合率の見通し不透明感から大 幅安となったが、1045セントが支持線として意識され、下げ渋った。その後、値位 置を切り上げて1060セント台を回復している。 米中西部産地は地域によって寒暖の差が生じた状態であり、一部では降霜も確認され るなど、不安定な天気が続いていることが天候リスクに対する警戒感を強めると同時に 買い支え要因になっている。 その一方で大豆の作付および生育は平年を上回るペースで進行しているうえ、米国の 大豆輸出は新穀物年度に関しては低迷した状態にあるなど、需給面の弱さを窺わせる材 料も見受けられる。 今月14日に今年2月下旬以来の高値1082セントに達した後は値を落とし、その 後、反発に転じているが、14日の高値を上抜くには買い材料不足。22日まで日足は 4日連続の陽線引け。23日の取引で反落し、陰線引けとなれば、目先の買い一巡感が 強まろう。5月最終週は1050〜1075セントのレンジでのもちあいで推移と予想 する。 <コーン> シカゴコーン7月限は5月13日の取引で436.50セントまで値を落としたが、 その後は浮上に転じて460セント台を回復。米産地での順調な作付け、生育を織り込 んだ後、6月、7月と開花〜受粉期にかけての天候に対するリスクが意識されるなか 買い戻された。 また、米産地では地域によって寒暖に大きな差が生じており、一部では降霜が発生し ていることで発芽したばかりのコーンへの低温による影響が警戒されている。 その一方では、今後の輸出成約高はトランプ関税の影響で伸び悩む可能性があるな ど、輸出需要は不透明感が強い。 また、26/27年度は供給量増加を受け需給緩和が見込まれていることも重石にな ってくると見られる。 460セント台を回復し5月上旬から5月半ばにかけての下げ幅を相殺した。22日 の取引で25日移動平均線(463.75セント)を試した。日足は4日連続で陽線引 け。まだ戻り天井は確認していない。 MINKABU PRESS
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