LME市況=反発、米関税政策不安を受けたドル売りの動きを受け買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
           現物        3カ月物
    アルミ        2,456.90  +    8.72     2,463.50  +    7.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,641.14  +  124.76     9,610.00  +  109.50
    ニッケル      15,405.66  +  105.15    15,594.00  +  100.00
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 アルミ3カ月物は小反発。2460.50ドルで取引を開始した後は2460ドル台
を中心とするもちあいとなる中で2473ドルの高値を付けた。トランプ大統領が6月
1日よりEUからの輸入品に対し50%の輸入関税を賦課する意向を示すなか大きく値
を崩して2440ドルの安値を付けたが引けにかけて浮上。2460ドル台を回復して
取引を終えた。
 銅3カ月物は大幅反発。9509.50ドルで堅調で取引を開始した後はアジア株が
まちまちとなったがドル売りの動きが買い支援要因となって上昇。9590ドルに達し
たところで伸び悩みに転じてもちあったうえ、トランプ大統領によるEUからの輸入品
に対し6月1日から50%の関税を賦課するとの意向が弱材料視された。一時9478
ドルまで値を落としたが、その後は米ドル売りの動きが膨らむなか上値追いに転じ、終
盤に9630ドルの高値に到達。高値を離れた後も9590ドルが下値支持線として意
識され、高もちあいのまま引けを迎えた。
 ニッケル3カ月物は大幅反発。1万5515ドルで取引を開始。その後、しばらくは
1万5500〜1万5580ドルの限られたレンジ内で高下した後に軟化。一時は1万
5390ドルの安値を付けた。その後は引けにかけて値位置を切り上げる動きに転じ、
引け間際に1万5640ドルの高値に達した後、3ケタ高を維持して引けた。
今日の材料
・23日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・中国上海総合指数は続落、31.82ポイント安の3348.37ポイント。
・欧州株は下落。トランプ大統領がEUからの輸入品に50%の関税を課す考えを示し、
 貿易摩擦激化への懸念から売りが先行。英国は既に米国と貿易協議で合意しており
 FTは下げ幅が限られた。
・トランプ米大統領はアップルに対して、アイフォーンを米国内で生産しない場合、
 同社に25%以上の関税を課すと述べた。EUとの貿易協議に全く進展が見られないと
 して、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課す考えを示した。
・4月の米新築住宅販売件数(年率)
 結果 74.3万件予想 69.5万件 前回 67.0万件(72.4万件から修正)
・ドルは下落。ドル円は1ドル=142円台前半まで下落。142円台半ばでニューヨーク
 時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは今月7日以来の高値となる、1ユーロ=
 1.1375ドルまで上昇。
・米国株は下落。ニューヨークダウは256.02ドル安。ナスダック指数は188.52ポイント
 安(1.00%安)。
・ニューヨーク貴金属はパラジウムを除き反発。ニューヨーク原油は小反発。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。