[5月26日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 5 月 19 日〜 5 月 23 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 ガソリン 先限 84,000 84,000(19) 84,000(19) 84,000 ±0 灯 油 先限 81,000 81,000(19) 81,000(19) 81,000 ±0 原 油 10月限 56,310 57,370(21) 54,600(23) 54,910 -1,020 ====================================== 5 月 19 日〜 5 月 23 日 <海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比 NY原油 7 月限 61.98 64.19(21) 60.02(23) 61.53 -0.44 ブレント原油 7 月限 65.42 66.63(21) 63.32(23) 64.78 -0.63 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 23日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 143.53 前週末比 1.61円の円高 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】ニューヨーク原油7月限は満月だった13日に63.44ドルの高 値を付けたあと反落する展開となったが、60ドル台を割り込まずに目先は戻してい る。前述の高値を抜けるのか否かに目先は注目したい。 【NY原油は再び60ドルを維持できるか否かが焦点】 ニューヨーク原油7月限は21日にこれまでの戻り高値を抜けて64.19ドルまで 上昇したが、その後は急落して22日には60.25ドルの安値を付けた。現在のとこ ろ60ドルの節目を維持しており、60〜65ドルのエリアでのもみ合いの様相となっ てきた。本稿執筆時点の23日午後現在、60ドル台後半で推移しているが、チャート 上は60ドルの節目を維持できるか否かが目先の焦点となる。なお27日が新月のた め、その辺りで目先の底入れとなれば、このまましばらくはもみ合いが続く可能性もあ る。 材料的には、イスラエルがイラン核施設への攻撃を計画中と米当局者が発言したと米 CNNが報じたことで、21日のアジアの時間帯の朝方に急伸したが、その日のうちに 崩れた。その背景には、停滞しているイランの核開発を巡る米国とイランの協議が23 日にローマで再開されると報じられたことや、米石油協会(API)、米エネルギー情 報局(EIA)ともに週報で原油在庫が増加したこと、さらに22日には、ブルームバ ーグが6月1日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で7月から大幅増産すること を検討していることが報じられたことでさらに下げ足を加速した。まだ合意はしていな いものの、日量41万1000バレルの増産が協議されるだろうとしている。仮に実施 されれば、3カ月連続の増産となる。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は戻り高値から反落する展開となり、 4万2000ドル台を割り込んだ。 ドルインデックスは再び100ポイント台を割り込み、99ポイント台で推移。 【EUがロシア産原油の取引価格の上限引き下げ提案も米国が難色】 20〜22日にカナダで開催された主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議 で、欧州連合(EU)が海上輸送されるロシア産原油の取引価格の上限を現行の60ド ルから50ドルに引き下げるように提案したが、米国は難色を示している。ただ協議は 今後も継続される見通しという。 またこれとは別にEUと英国は20日、米国の参加なしにロシアに対する新たな制裁 を発表した。ロシア産石油などを輸送する第三国経由の189隻のタンカー(影の船 団)を新たに制裁リストに加え、港へのアクセスを禁止した。 対ロシア制裁に関して、米国と欧州の間に温度差が感じられる。 【東京原油のテクニカル分析】 東京原油の6番限である10月限は21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの 中心線(5万6000円辺り)を中心にして1シグマ(5万7340円辺り)と−1シ グマ(5万4660円辺り)の間のもみ合いとなっていたが、22日の大陰線で下限の −1シグマを試す展開となってきた。 【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油7月限はボリンジャーバンドの1シグマ(62.40ドル辺り)を 上値抵抗とした展開となっていたが、21日の一時的な急伸で、ほぼ2シグマ (64.28ドル辺り)を達成した後に崩れて、22日には安値で中心線(60.50 ドル辺り)を試す荒い値動き。 ブレント原油7月限も似たような値動きだが、21日の高値はボリンジャーバンドの 2シグマ(67.65ドル辺り)には遠く及ばず、13日の高値(66.81ドル)に も届かず、22日の安値は中心線(63.91ドル辺り)を試した。 <当面の予定> 26日【経済】景気動向指数 2025年3月改定状況(内閣府) 【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油 2025年11月限(東京商品) 【休日】英スプリング・バンク・ホリデー 【休日】米戦没将兵追悼記念日 27日【経済】中国工業利益 2025年4月(国家統計局) 【経済】仏消費者物価指数 2025年5月速報(INSEE) 【経済】米個人所得・支出 2025年4月(商務省) 【経済】米耐久財受注 2025年4月速報値(商務省) 【経済】米住宅価格指数 2025年3月(連邦住宅金融局) 【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2025年3月(S&P) 【経済】米消費者信頼感指数 2025年5月(カンファレンスボード) 28日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【経済】独雇用統計 2025年5月(連邦雇用庁) 【経済】仏国内総生産 2025年1-3月確報値(INSEE) 【経済】仏生産者・輸入物価指数 2025年4月(INSEE) 【経済】米住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】米FOMC議事録公表 5月6-7日(FRB) 【工業】米週間石油統計(API) 29日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 5月18日-5月24日(財務省) 【経済】貿易収支 2025年4月確報(財務省) 【休日】仏キリスト昇天祭 【経済】米国内総生産 2025年1-3月期改定値(商務省) 【経済】米新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】米中古住宅販売仮契約指数 2025年4月(全米不動産協会) 【工業】米週間石油統計(EIA) 30日【経済】労働力調査(失業率) 2025年4月(総務省) 【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2025年4月(厚生労働省) 【経済】鉱工業生産指数 2025年4月速報(経済産業省) 【経済】小売業販売額 2025年4月速報(経済産業省) 【経済】自動車生産・輸出実績 2025年3月(JAMA) 【決済】プラッツドバイ原油 2025年5月限(東京商品) 【経済】独消費者物価指数 2025年5月速報(連邦統計庁) 【納会】英ブレント原油 2025年7月限(ICE EUROPE) 【経済】米卸売在庫 2025年4月速報値(商務省) 【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2025年5月(シカゴ購買部協会) 【経済】米消費者信頼感指数 2025年5月確報値(ミシガン大) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 【納会】米改質ガソリン・ ヒーティングオイル 2025年6月限(NYMEX) 【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ) MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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