NYプラチナ市況=続落、ドルが基軸通貨との見方で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1080.1     1100.9      1073.0      1074.6    -  4.7
         (25/10)  1085.2    1103.4      1078.7      1080.0    -  4.1
 パラジウム  (25/ 6)   977.50     985.50      961.00      963.80   - 15.30
         (25/ 9)   983.00     993.00      966.00      968.50   - 17.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          38,469         56,459        91,884       (+  1,366)
 パラジウム         10,026         20,232        18,469       (-     71)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,098.70  - 244.95
     前日  144.31/33   1.1333/35   ・ナスダック         19,100.94  -  98.22
     本日  144.88/90   1.1292/94   ・10年米国債利回り      4.47  +   0.02
・NY原油  (25/ 7)   61.84 + 0.95  ・SPDR保有金残高    922.46      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比はプラチナが7.4〜4.2ドル安、中
心限月の7月限が4.7ドル安、パラジウムは17.00〜14.6ドル安、中心限月
の9月限は17.00ドル安。
 プラチナ7月限は続落。時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時
間に入ると、ドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。日中取引では、ドル高や金
軟調を受けて戻りを売られた。
 パラジウム9月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られた。
 プラチナ7月限は時間外取引を1075.0〜1100.9ドルのレンジで推移し、
前日比14.7ドル高の1094.0ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、ドル高
を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて買い戻し主導で上
昇した。
 日中取引では、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込
むと、テクニカル要因の売りが出て1073.0ドルまで下落した。
 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、二転三転するトランプ米大統領の政策の
混乱は、ユーロの国際的な役割を強化する「絶好の機会」と述べていたが、ドルの基軸
通貨としての見方に変わりはなく、ドル高に振れたことが圧迫要因になった。
 パラジウム9月限は、時間外取引を977.50〜993.00ドルのレンジで推移
し、前日比6.00ドル安の979.50ドルとなった。9月限は安寄りしたのち、ド
ル高を受けて軟調となった。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて買い戻されたが、
戻りは売られた。
 日中取引では、ドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。時間外取引の
安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て966.00ドルまで下落した。
 27日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比2万5085オンス減の
37万6236オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・ドイツの失業者が5月に予想以上に増加し、10年ぶりに300万人に近づいてい
る。景気低迷が雇用に影を落とし、メルツ新政権に一段の圧力となっている。
・ドイツ自動車大手BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンが、米国への投
資と輸出をてこに関税の緩和を図るべく、米国側と協議していることが分かった。
・ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナとロシアが今月トルコで実施した直
接交渉の代表団長がこのほど電話会談を行い、ロシアが作成しているとする和平合意に
関する条件の覚書について協議したと明らかにした。
・クレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官は、ドイツとウクライナが長距離ミ
サイルの共同生産を行うというメルツ独首相の決定は、ウクライナ戦争の一段の挑発に
ほかならないとの見方を示した。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者らは経済を巡る不確実
性が高まっていることから、政策金利の調整を行う上では慎重なアプローチが正当化さ
れるとの認識で一致した。
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