アジア株上昇、トランプ貿易戦争終結に期待 米中対立は懸念材料 対中販売停止や学生ビザ取り消し 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 23451.86(+193.55 +0.83%) 中国上海総合指数 3363.97(+24.04 +0.72%) 台湾加権指数 21442.53(+84.81 +0.40%) 韓国総合株価指数 2715.62(+45.47 +1.70%) 豪ASX200指数 8413.70(+16.76 +0.20%) インドSENSEX30種 81443.25(+130.93 +0.16%) アジア株は総じて上昇、世界的な貿易戦争終結期待が広がっている。 米貿易裁判所がトランプ米大統領の4月2日「解放記念日」の広範な関税を無効と判断、阻止する判断を下した。米大統領経済諮問委員会(CEA)のミラン委員長は今後数週間以内に複数の新たな貿易協定が結ばれる可能性があると発言したことも世界的な貿易摩擦緩和期待につながっている。29日にEU交渉担当とラトニック氏、グリア代表が協議する予定。あすは4回目の日米関税交渉が実施される。英国は米国と貿易協定の実施を早めるための協議を来週にも行う予定だ。 米裁判所はトランプ政権に10日以内に関税を止めるための行政命令を出すよう求めているが、トランプ政権は判断を不服として裁判所に控訴すると表明。選挙で選ばれていない裁判官が国家非常事態への適切な対応を決めるべきではないとしており、今後2週間くらいは不安定な動きが続く見通し。トランプが黙っているわけない。 また、米中関係悪化も懸念されている。トランプ米政権は中国への半導体設計ソフトウエアの販売を制限することを検討しているほか、中国へのジェットエンジン、半導体技術、化学物質などの輸出を一時停止した。ルビオ米国務長官は中国共産党とつながりのある中国人留学生のビザ取り消しの手続きを開始すると発表した。 上海株と香港株は徐々に上げ幅を拡大。米中対立は懸念されているものの、ひとまずトランプ関税阻止判断が好感されている。 韓国株は大幅続伸、エヌビディア決算を受けハイテク関連が総じて上昇。台湾市場でも半導体関連が軒並み上昇している。エヌビディア第1四半期決算は売上高が市場予想を上回り、第2四半期の売上高についても強気な見通しを示した。
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