NY金・銀市況=反落、米中の対立の行方を眺めつつ調整局面が継続

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金     (25/06)  3315.1     3318.0      3270.9      3288.9     - 28.2
         (25/08)  3343.2     3347.0      3294.8      3315.4     - 28.5
   銀     (25/07)  3345.0     3347.0      3286.5      3302.9     - 39.4
         (25/09)  3376.5     3376.5      3317.0      3333.4     - 39.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           146,431       259,523      422,605        (-  6,937)
  銀            44,389        54,475      149,317        (+  1,297)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ    ・NYダウ           42,270.07 + 54.34
     前日  144.16/18   1.1366/68    ・ナスダック          19,113.77 - 62.10
     本日  144.02/04   1.1347/49    ・10年米国債利回り       4.40 -  0.03
・NY原油 (25/07)  60.79  - 0.15    ・SPDR保有金残高     930.20 +  4.59
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。前日比は金が29.2〜28.2ドル安、中心限月の
8月限が28.5ドル安、銀が39.4〜38.8セント安、中心限月の7月限は
39.4セント安。
 金8月限は反落。先月で最高値を更新する流れが一巡した後は調整局面が続いてい
る。米国と中国の衝突が再び強まる傾向にあるものの、安全資産やインフレヘッジであ
る金相場への資金流入は限定的。米中は留学生の排斥問題で揺れているほか、トランプ
米大統領は「中国が米国との合意に違反した」と述べるなど、敵対的な態度を再びあら
わにしている。中国は関税引き下げや重要鉱物の取引に関する合意に違反しているとい
う。トランプ米大統領は、「私は習主席と話をするつもりだ、共にうまく解決できるこ
とを期待している」と発言しているものの、中国側の意向は不明。
 4月の米コアPCEデフレータが前年比+2.5%まで鈍化し、2021年以来の低
水準となったことはドル安要因で、金相場の買い手がかり。トランプ米政権の関税政策
による物価高は今のところ見られず。ただ、米コアPCEデフレータに対する金融市場
の反応は限定的だった。
 イランと米国が核開発協議を継続しているものの、武力衝突のリスクがあることは買
い手がかり。米国はイスラエルにイラン攻撃を見送るよう要請しているが、イスラエル
がイランの核施設に対する攻撃を準備しているとの報道が続いている。核開発協議が合
意に至らなければ、米国もイラン攻撃に加わる可能性が高い。
 銀7月限は反落。金相場に連動した。
今日の材料
・中国が米との合意を破った=トランプ米大統領
・いい人を装うのはここまでだ=同上
・彼らはわれわれが結んだ合意の大部分に違反した=同上
・米国は中国にレアアースの輸出再開を要請。
・中国はレアアースの輸出承認を遅らせている
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