東京株式(大引け)=494円安、米関税の先行き不透明感と円高が重荷

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 2日の東京株式市場は主力株を中心にリスクオフの流れが続いた。日経平均は500円近い下げで前週末と合わせ960円あまり水準を切り下げた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比494円43銭安の3万7470円67銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は17億43万株、売買代金概算は3兆8398億円。値上がり銘柄数は562、対して値下がり銘柄数は1012、変わらずは56銘柄だった。

 きょうの東京市場は前週末に続きリスク回避目的の売りが大型株中心にかさむ展開となった。前週末の欧州株市場が高安まちまちだったほか、米国株市場でもNYダウが小幅続伸したものの不安定な値動きで、ザラ場に300ドルあまり下落する場面があった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反落となった。トランプ関税の先行きに対する警戒感がくすぶるなか上値が重く、東京市場でも買い手控えムードが波及した。トランプ米大統領が鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税を25%から50%に引き上げる方針を示したことも嫌気されている。外国為替市場で円高方向に振れたことも市場センチメントを冷やした。日経平均は後場に先物主導で600円超の下落を示す場面もあったが、その後は下げ渋った。中小型株には買われる銘柄も多く、値下がり銘柄数は全体の6割強を占めるにとどまっている。

 個別では、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などが安く、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。キオクシアホールディングス<285A.T>の下げが目立つ。ソフトバンクグループ<9984>が軟調、リクルートホールディングス<6098>も下落した。キーエンス<6861>も下値を探った。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が大幅安、パーク24<4666>も商いを膨らませ大きく水準を切り下げた。GMOインターネット<4784>も大幅下落となった。

 半面、売買代金トップとなったサンリオ<8136>が全体相場に逆行高をみせ、フジクラ<5803>も堅調。IHI<7013>が上値を伸ばしたほか、川崎重工業<7012>も頑強な値動き。富士通<6702>も物色人気を集めた。アドウェイズ<2489>が急騰、JCRファーマ<4552>、東京計器<7721>も大幅高。このほか、NJS<2325>も活況裏に上値を追った。

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