NY株式4日(NY時間11:20)(日本時間00:20) ダウ平均 42588.95(+69.31 +0.16%) ナスダック 19465.89(+66.93 +0.35%) CME日経平均先物 37650(大証終比:-130 -0.35%) きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅に5日続伸。この日発表の米経済指標が予想以上に弱い内容となったことで上値は重いもののプラス圏を維持している。 特に5月のISM非製造業景気指数が49.9と基準の50を下回り、縮小圏に入ったことが重しとなっている。縮小圏入りは昨年6月以来で、景気の先行き不透明感を強める内容。製造業はこれまでも弱さが示されていたものの、サービス業は底堅く推移していたさけに、ネガティブ・サプライズではあった。 ダウ平均は一時マイナスに転じる場面が見られたものの、下値での押し目買い意欲は強く、楽観的なムードは継続している模様。方向感のない展開ではあるものの、前日も結局、米株式市場は上昇して終えていた。これを見て市場も楽観的になりつつある兆候も出ている。S&P500は前日終値時点で2月の最高値まであと3%未満、ナスダックは4%未満、ダウ平均は6%未満まで接近。 こうした動きを背景に投資家の間では「株式市場は関税問題を克服しつつある」との見方が強まっている模様。トランプ大統領は関税をあくまで交渉手段として使っていると市場が判断するきっかけとなる一連の方針転換がその要因とも指摘されている。 米連邦裁判所がトランプ関税を違法と判断したことも、市場が最悪の関税リスクをすでに織り込んだとの期待を後押しした。その後、控訴審により一時的に関税は復活。また、トランプ大統領が「習国家主席との交渉は非常に困難」と発言したにもかかわらず、市場はほとんど反応を示していない。 このように貿易関連のヘッドラインへの反応が徐々に鈍くなっている中、一部では「株価はさらに上昇」との楽観的な見方が広がっているようだ。ストラテジストからも、「ここから株価は大きく上昇するリスクの方が高い」との声も出ていた。 サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が決算を受け下落。好調な決算ではあったものの、全体的に物足りない内容との受け止めのようだ。 作業管理ソフトウェアのアサナ<ASAN>が決算を受け大幅安。底堅い決算ではあったものの、ネガティブな反応。アナリストから今後の将来性への懸念など、慎重な見方が示されていた。 損保向けソフトウエア開発のガイドワイア・ソフトウェア<GWRE>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高および年ベース経常収益(ARR)の見通しを上方修正している。 クラウドストライク<CRWD> 467.54(-21.22 -4.34%) アサナ<ASAN> 15.59(-3.41 -17.95%) ガイドワイア<GWRE> 259.66(+41.48 +19.01%) アップル<AAPL> 204.37(+1.10 +0.54%) マイクロソフト<MSFT> 464.99(+2.02 +0.44%) アマゾン<AMZN> 205.83(+0.12 +0.06%) アルファベットC<GOOG> 168.20(+0.49 +0.29%) アルファベットA<GOOGL> 166.83(+0.65 +0.39%) テスラ<TSLA> 334.02(-10.25 -2.98%) エヌビディア<NVDA> 141.46(+0.24 +0.17%) メタ<META> 682.53(+15.68 +2.35%) AMD<AMD> 117.81(+0.50 +0.43%) イーライリリー<LLY> 766.88(+16.10 +2.14%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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