●週間見通し穀物、作付け期終了後の持高調整=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は安値保ち合い気味の展開になった。トウモロコシ相場は良好な作付け環境を背
景に年初来安値を更新している。440セント水準で上値の重さを維持した。しかし、
短期的な下げ過ぎ感が強くなったこと、作付け期終了の影響もあり、持高調整の動きが
下値を支えた。5日の米中首脳の電話会談を受けて、通商リスクの軽減期待が高まった
こともポジティブ。ただし、需給緩和評価は根強く、本格的に上値を買い進むような動
きまでは見られなかった。
 下げ一服後の持高調整が中心の展開になろう。順調な作付け環境を背景とした値下が
りは一服する見通し。受粉期を前に持高調整が中心の展開になりやすい。産地で気温上
昇、乾燥傾向が報告されていることに注意が必要だが、目先は積極的な天候リスクのプ
レミアム加算は求められない見通し。季節要因に基づく下げ一服も、上値の重い展開を
想定したい。大きな値動きは受粉期まで先送りされる見通し。12日に米農務省(US
DA)需給報告が発表されるが、微調整に留まる見通し。
 予想レンジは、トウモロコシが435〜455セント、大豆が1035〜1070セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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