●週間見通し金、CPI注意も3400ドル台打診へ=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は3400ドル台まで上昇した後、3300ドル台中盤まで上げ幅を削る展開に
なった。通商リスク、景気リスクの下値サポートがみられ、安全資産としての買いが維
持されたことが、金相場を3400ドル台まで押し上げた。しかし、週後半は米中首脳
の電話会談で通商リスクの軽減期待が浮上したこと、5月雇用統計が米金利上昇・ドル
高を促したことが嫌気され、3400ドル台を割り込んだ。銀と白金に投資人気がシフ
トした。
 今週も押し目買い優勢の展開になる見通し。通商リスク、景気リスクの評価は揺れ動
いており、今後も不安定な値動きが続きやすい。ただし、先行き不透明感から投資環境
は安定しづらく、安全資産に対する投資ニーズは維持される見通し。11日の5月米消
費者物価指数などがイベントリスクになるが、スタグフレーション傾向が警戒される数
値になれば、押し目買い優勢の地合になろう。金上場投資信託(ETF)に対する資金
流入傾向、中国現物市場の需給引き締まりもポジティブ。3400ドル台定着を打診す
る見通し。
 予想レンジは3300〜3420ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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