アジア株上昇 米中緊張緩和に期待 景気支援策期待の買いも、中国デフレ懸念が深刻化

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株上昇 米中緊張緩和に期待 景気支援策期待の買いも、中国デフレ懸念が深刻化

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   24080.07(+287.53 +1.21%)
中国上海総合指数  3393.74(+8.38 +0.25%)
台湾加権指数     21758.21(+97.55 +0.45%)
韓国総合株価指数  2864.31(+52.26 +1.86%)
豪ASX200指数    8515.73(休場)

アジア株は上昇、米中緊張緩和への期待が広がっている。

9日に予定されている米中貿易交渉を前に中国政府がレアアース輸出申請の一部を承認した、これより前にトランプ米大統領は米中貿易合意へ「かなり進展」しているとコメントしていた。米ボーイングが4月上旬以降はじめて民間ジェット機「737MAX」の中国への納入を再開するとも報じられており、米中協議のさらなる進展が期待される。ただ、中国は対米強硬姿勢を強化しており、大きく前進する可能性は低い。

9日に英ロンドンで2回目の米中貿易交渉が実施される。中国からは何副首相が出席、米国からはベッセント財務長官とラトニック商務長官、グリア通商代表部(USTR)代表が出席する。

中国景気支援策期待も高まっている。きょう発表された中国5月の生産者物価指数は-3.3%と2023年7月以来最も大幅な落ち込みとなった。消費者物価指数は-0.1%と4カ月連続で下落しており、デフレ懸念が一段と深刻化している。弱い統計を受け当局が景気支援・株価下支えに動く可能性がある。

香港株は3月以来の高値、2万4000ポイント台にしっかり乗せている。SMICや快手科技、JDドットコム、美団、ネットイース、バイドゥ、アリババなどハイテク関連が総じて上昇。不動産やエネルギー、消費者サービス関連も軒並み上昇している。

香港取引所は2.1%高、米モルガンスタンレーが目標株価を引き上げたことが材料視されている。モルスタは香港での新規株式公開(IPO)の基準緩和により1日平均取引額(ADV)の増加を予想。

上海株は5月15日以来の高値。豪州市場は休場。

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