東京株式(大引け)=346円高、米株高に追随し3万8000円台回復

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 9日の東京株式市場は主力銘柄を中心にリスク選好の地合いで、日経平均は3万8000円台を回復した。買い一巡後は上値が重くなったものの、下値では買いが活発で終始3万8000円台をキープした。

 大引けの日経平均株価は前営業日比346円96銭高の3万8088円57銭と続伸。プライム市場の売買高概算は13億4745万株、売買代金概算は3兆4616億円。値上がり銘柄数は814、対して値下がり銘柄数は738、変わらずは78銘柄だった。

 きょうの東京市場は前週末の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく買われたことを受け、リスクを取る動きが強まった。米国株市場ではトランプ米大統領と習近平中国国家主席の電話会談を経て、米中摩擦への警戒感がひと頃より和らいでいる。また、前週末に発表された5月の米雇用統計は事前コンセンサスを上回る内容であったことから、米経済減速への懸念も緩和され、投資家のセンチメント改善に貢献した。米株高に追随して、日経平均は寄り付きでフシ目の3万8000円台を回復し、一時400円以上上昇する場面もあったが、その後は戻り売りに上値を押さえられた。売買代金上位の主力銘柄に買いが目立ったものの、全体ではまちまちで値上がり銘柄数はプライム市場の50%を占めるにとどまっている。売買代金は3兆4000億円台と低調だった。

 個別では、売買代金トップのアドバンテスト<6857>が大きく買われたほか、ディスコ<6146>も高い。フジクラ<5803>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>も値を上げた。ソシオネクスト<6526>も買いを集めた。サンリオ<8136>が物色人気となり、大塚ホールディングス<4578>が大幅高となった。エイチームホールディングス<3662>、エターナルホスピタリティグループ<3193>、テラスカイ<3915>、ブレインパッド<3655>などが値を飛ばした。

 半面、トヨタ自動車<7203>、三菱商事<8058>が冴えず、メルカリ<4385>が売られた。エムスリー<2413>が大きく利食われたほか、キオクシアホールディングス<285A.T>、SCREENホールディングス<7735>なども下落した。井関農機<6310>が大幅安となり、双葉電子工業<6986>も大きく水準を切り下げた。メドピア<6095>が値を下げ、カナモト<9678>も下値を探った。

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