NY原油市況=反落、米中貿易交渉の動向を眺めつつ売りが優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     65.46       66.28       64.57       64.98        - 0.31
  2025/08     64.10       65.10       63.51       63.91        - 0.31
  2025/09     63.31       64.04       62.55       62.94        - 0.29
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              724,070             2,023,988    ( - 10,991)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     214.16    - 0.48
                            2025/08     212.71    - 0.18
         改質ガソリン       2025/07     208.80    - 0.72
                            2025/08     207.28    - 0.43
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.31ドル
安。その他の限月は0.29〜0.17ドル安。
 米中貿易交渉の2日目がロンドンで行われているなかで調整売りが優勢となった。交
渉が前進していると期待されている反面、今週にかけて上振れした反動が現れた。ベッ
セント米財務長官によると現地時間の午後9時を過ぎても協議は継続しているが、ラト
ニック米商務長官が指摘しているように11日も協議が継続する可能性がある。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、
2026年に米原油生産量が減少するとの想定が示されたことは支援要因。2025年
の米原油生産見通しは日量1342万バレルで据え置かれたが、2026年は日量
1349万バレルから同1337万バレルまで引き下げられた。EIAは2025年
7−9月期以降の米原油生産量を下方修正している。
 時間外取引で7月限はしっかりと推移しつつも、動意は限定的だった。通常取引開始
後は66.28ドルまで上昇したが、堅調な動きは続かず。売りに押されてマイナス転
換すると64.57ドルまで下落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・イランの行動は数日前と異なっている=トランプ米大統領
・何が起こったのか不明=同上
・12日のイランとの協議で確認する=同上
・米原油在庫の市場予想は前週比400万バレル減
・米ロ協議は非常に近い将来にモスクワで開催へ=ダルチエフ露駐米大使
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・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比37万バレル減
・ガソリン在庫は同296万9000バレル増
・留出油在庫は同371万2000バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比72万8000バレル減
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