[今日の視点]石油=大幅高へ、現地の夜明けを待つ展開に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は大幅高へ。2025年11月限で1900〜2200円高程度を想定す
る。イランと米国の核開発協議が行き詰まるなかで、イスラエルがイランを攻撃する可
能性が高まっている。イランは中東地域の米軍基地も含めて報復すると警告しており、
相場は素直に緊迫感を織り込もうとしている。円相場は1ドル=144円前半で円高・
ドル安推移。
 中東地域の米軍基地や米大使館から、不要不急の職員とその家族が退避を始めたとの
報道がある。イランにウラン濃縮の完全停止を要求する米国と、米国にイスラエルの核
兵器を廃棄するよう要求するイランが合意に近づいているようには見えないが、それで
も協議は行われるのだろうか。このタイミングで協議の見送りや中止が伝わると緊迫感
を一段と高めるだろう。
 この協議が失敗するならば、イスラエルや米国はイランを攻撃すると再三宣言してい
る。イランやイスラエルの夜明け前の時間帯は特に警戒感が強く、米ホワイトハウスや
米国防総省周辺のピザ屋は当局者の残業のため混み合っているようだ。現地の夜が明け
てしまえば緊迫感はやや後退しそうだが、それまでは気が抜けない。
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.50ドル高の68.65ドルで推
移。本日これまでのレンジは68.60〜69.29ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 6月1日-6月7日(財務省)
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 鉱工業生産指数及び生産者物価指数 2025年1-3月期(香港統計局)
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 鉱工業生産指数 2025年4月(トルコ統計機構)
◆ イギリス ◆
【経済】15:00 貿易収支 2025年4月(国立統計局)
【経済】15:00 鉱工業生産指数 2025年4月(国立統計局)
【経済】15:00 製造業生産指数 2025年4月(国立統計局)
【納会】--:-- ガスオイル 2025年6月限(ICE EUROPE)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】21:30 生産者物価指数 2025年5月(労働省)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
【農産】6/13 01:00 世界穀物需給見通し(USDA)
【農産】6/13 01:00 農産物生産高(USDA)
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。