アジア株まちまち、トランプの「タコ取引」を警戒 2週間以内に一方的に関税率を設定 東京時間11:05現在 香港ハンセン指数 24210.92(-156.02 -0.64%) 中国上海総合指数 3396.87(-5.45 -0.16%) 台湾加権指数 22381.67(-88.43 -0.39%) 韓国総合株価指数 2921.70(+14.66 +0.50%) 豪ASX200指数 8616.10(+24.00 +0.28%) アジア株はまちまち。米中協議進展を好感の一方でトランプの新たな関税発言が懸念されている。 トランプ氏は「2週間以内に一方的に関税率を設定する」と発言。2週間以内に関税率を設定している国々に書簡を送る、受け入れるか拒否するか選べということだ。貿易期限延長の用意あるが必要ないだろうと述べた。これより前にベッセント氏は相互関税の90日間の一時停止期間を延長する可能性が高いと述べていた。 トランプ氏の新たな関税発言が貿易摩擦を激化させる恐れがある。ただ、タコ取引の可能性もある。過激な関税発言で株価を下落させたのち、緩和や撤回発言で株価を吊り上げるというのがトランプのやり方だ。そのため2週間という期限を設定も実行するかは不明だ。ベイヤー下院議員はベッセント氏の発言に対し「タコの匂い」がするとトランプ氏を批判した。 香港株は反落。ハイテクや消費者サービス、自動車、不動産など幅広い銘柄が下落している。上海市場では生活必需品や不動産が下落の一方で、ハイテクや医療品の一角は上昇している。 豪州株は史上最高値水準。原油高を受け、ウッドサイド・エナジーやサントス、ビーチ・エナジー、カルーン・エナジー、ヤンコール・オーストラリアなどエネルギー関連が総じて上昇。金価格の上昇を受け金鉱株は全面高となっている。 中東での緊張の高まりを受けNY金は上昇。NY原油は一時69ドル台に上昇し、4月3日以来の高値をつけた。米政府が在イラク米大使館の一部職員に退避を命じ、軍人の家族に中東からの脱出を許可した。トランプ氏は危険な地域となる恐れがあると指摘。イランは核開発計画をめぐる協議が失敗に終わった場合、米軍基地を攻撃すると警告している。
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