【場況】 金が大幅続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル 建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は当限に手じまい売りが出て下落し た。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が172〜197円高、金ミニが 93.0〜193.0円高、ゴールドスポットが642円高、銀が5.0円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が3万2236枚、金ミニが9993枚、ゴール ドスポットが2048枚、銀が1枚。 【金はイスラエルとイランの戦闘激化が支援】 金はイスラエルのイラン攻撃が支援要因になった。イスラエルのイラン攻撃に対し、 イランは報復攻撃を行った。イスラエルはイランの石油・ガス部門への攻撃に乗り出 し、戦闘が激化した。週明けの金は一段高となった。イラン外務省のバガイ報道官は、 イラン核問題を巡り中東オマーンで15日に予定されていた米国との高官協議が「中止 になった」と発表した。トランプ米大統領は「われわれがイランから何らかの形で攻撃 を受けた場合、米軍の全戦力と威力がかつてないレベルで降りかかることになるだろ う」と警告した。「しかし、われわれはイランとイスラエル間の合意を容易に成立さ せ、この血なまぐさい紛争を終わらせることができる」とも述べた。またイランの最高 指導者ハメネイ師を殺害するというイスラエルの計画を却下していたことが分かった。 6月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は60.5と、5月確報値の52.2か ら上昇し、市場予想の53.5も上回った。6カ月ぶりに改善した。ただイスラエルの イラン攻撃を受けて原油が急伸しており、改善は一時的なものになるとの見方が出てい る。1年先の期待インフレ率は5.1%と前月の6.6%から低下、長期的な期待イン フレ率は4.1%と前月の4.2%から低下した。 金先限は上場来高値1万6131円を付けた。ドル建て現物相場の堅調や円安が支援 要因になった。円相場は1ドル=144円台半ばで円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。前週末の海外市場は、イスラエルのイラン攻撃 を受けて買い優勢となった。アジア市場では、イスラエルとイランの戦闘激化を受けて 3450ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、金が3442.11ドル、銀は3616セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3418.37ドル、銀が3619セント。 MINKABU PRESS
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