貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢とな ろう。銀は夜間取引で当限が変わらずとなった。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチ ナがニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は23.43ドル安 の3395.17ドル、銀が20セント安の3630セント、プラチナが3.13ドル 高の1242.90ドル、パラジウムは19.04ドル安の1026.64ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.65/67円で、前営業日の 大引け時点から0.53円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5880円前後、銀は168.0円前後、プラチナ は5365円前後、パラジウムは4900円前後。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金はきのうの海外市場は、リスク選好の動きを受けて利食い売りが出た。 金はリスク選好の動きが圧迫要因になった。イスラエルとイランの戦闘が激化した が、イランがカタール、サウジアラビア、オマーンに対し、トランプ米大統領がイスラ エルに即時停戦に合意するよう圧力をかけるよう要請したことを受けてリスク選好の動 きとなった。米大統領は、イランはイスラエルの攻撃が始まる前に米国と核開発計画に 関する合意に署名すべきだったという考えを示した。ネタニヤフ首相はイランについ て、「彼らは停戦して、われわれの存在を脅かす核兵器と弾道ミサイルという死の兵器 の製造を続けようとしている。しかし、われわれはこの二つの脅威の排除に全力を尽く すつもりだ」と述べた。 一方、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、 イスラエルの軍事攻撃に伴う停電によって、イラン中部ナタンズの主要ウラン濃縮施設 で稼働していた約1万5000台の遠心分離機が大きな損傷を受けた、もしくは破壊さ れた公算が大きいという認識を示した。 銀はきのうの海外市場は、リスク選好の動きが支援要因になったが、金軟調を受けて 上げ一服となった。 【NYプラチナはリスク選好の動きが支援】 プラチナはきのうの海外市場では、リスク選好の動きを受けて買い優勢となった。 プラチナはリスク選好の動きが支援要因になった。イランがカタール、サウジアラビ ア、オマーンに対し、トランプ米大統領がイスラエルに即時停戦に合意するよう圧力を かけるよう要請したことを受けてリスク選好の動きとなった。ただ上海プラチナの出来 だkが減少しており、中国勢は様子見に回った。 <今日の予定> ・総裁記者会見(日本銀行) ・独景況感指数 2025年6月(ZEW) ・米小売売上高 2025年5月(商務省) ・米輸出入物価指数 2025年5月(労働省) ・米鉱工業生産・設備稼働率 2025年5月(FRB) ・米企業在庫 2025年4月(商務省) ・米連邦公開市場委員会(FRB)1日目 MINKABU PRESS 東海林勇行
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