【場況】 金が急反発。米軍のイラン核施設攻撃を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安 となったが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は夜間取引で10月 限が変わらずとなった。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が176〜218円高、金ミニが 180.0〜204.5円高、ゴールドスポットが656円高、銀が変わらず。 午前11時3分現在の出来高は、金が2万1358枚、金ミニが7887枚、ゴール ドスポットが1342枚、銀が1枚。 【金は米軍のイラン核施設攻撃が支援】 金は週明け、米軍のイラン核施設攻撃を受けて急反発した。米軍は21日、イランの 核施設3カ所を空爆した。イランのアラグチ外相はイスタンブールでの会見で、報復へ の選択肢を検討しており、これを実行した後に外交による対応を考慮すると指摘した。 地下に重要な核施設があるイランのフォルドゥには地中貫通弾(バンカーバスター)が 使われたが、イランの高官筋はフォルドウにある高濃縮ウランの大半は攻撃前に別の場 所に移されていたと述べた。イラン議会はホルムズ海峡封鎖を承認したと報じられた。 イランの報復措置を確認したい。ヘグセス米国防長官は、今回の作戦が体制転換計画の 始まりというわけではないとし、イラン側に交渉の席に着くよう求める私的なメッセー ジを送ったと明かした。 6月の米フィラデルフィア地区連銀製造業業況指数はマイナス4.0と、前月から横 ばいとなった。マイナスは3カ月連続。市場予想はマイナス1.0だった。雇用指数は マイナス9.8と、失業率が一時的に上昇した2020年5月以来の低水準を記録し た。トランプ米大統領の関税措置が生産の重しとなり始めていることを示唆した。 金先限は1万5970円まで上昇した。米軍のイラン核施設攻撃が支援要因となっ た。円相場は1ドル=146円台後半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。前週末の海外市場は、ホワイトハウスが米大統 領は今後2週間以内にイスラエルとイランの紛争に米国が介入するかどうかを決定する と発表したことを受けて売り優勢となった。アジア市場では、米軍のイラン核施設攻撃 を受けて3392ドル台まで上昇したのち、利食い売りなどが出て上げ一服となった。 午前11時現在、金が3354.45ドル、銀は3597セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3341.04ドル、銀が3557セント。 MINKABU PRESS
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