NY原油市況=急伸後に急落、米大統領は攻撃前の通知に感謝の言葉

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/08     78.00       78.40       68.07       68.51        - 5.33
  2025/09     75.65       75.98       66.85       67.27        - 4.74
  2025/10     73.77       74.25       65.91       66.28        - 4.21
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,744,157             1,948,305    ( + 28,441)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     236.31    -17.87
                            2025/08     233.82    -16.54
         改質ガソリン       2025/07     221.82    -11.13
                            2025/08     219.91    -11.14
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は急落。終値の前営業日比は、期近2限月は5.33〜
4.74ドル安。その他の限月は4.21〜2.00ドル安。
 米国がイランの核開発施設を攻撃し、中東情勢の緊迫感が一段と強まったことから相
場は一時急伸したが、イランの報復は限定的で、石油の供給障害が発生していないこと
から大きく売られた。
 イランはカタールにある中東最大の米軍基地であるアル・ウダイドにミサイル攻撃を
実施したものの、14発のミサイルは1発を除き迎撃され被害は発生していない。イラ
ン最高国家安全保障会議の発表によれば、アル・ウダイド米軍基地に発射したミサイル
は、イラン核施設に発射されたミサイルと同数。限定的なイランの米軍基地攻撃から、
ホルムズ海峡封鎖などにより多大な影響を及ぼすことをイランは望んでいないとの観測
が高まった。
 トランプ米大統領はイランの攻撃に対して報復するつもりはないという。イランが対
応したことでこれ以上の憎悪ないこと望むと述べている。米軍基地攻撃について、「イ
ランが早期に通知してくれたことに感謝したいと思う」、「今、イランはこの地域の平
和や調和に向けて前進できるだろう」、「イスラエルに対しても同様に行動するよう強
く促す」と述べた。
 米CNNの報道によると、イスラエルはイランとの戦争を数日以内に終わらせる用意
があるという。イスラエル高官の話として伝わった。ただ、イスラエル軍はテヘランの
一部に退避を促すなど、攻撃を継続する兆候もある。
 時間外取引で8月限は78.40ドルまで急伸し、中心限月として1月以来の高値を
更新。ただ、買いは続かず上げを解消すると、通常取引開始後は急落。一時67.14
ドルまで下げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は急落。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国がエスカレートを望むなら対応する用意=アラグチ・イラン外相
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