イスラエルとイランの停戦合意を受けて、金相場は急落した。これまでは「地政学リ スクの金買い」はみられず、それよりも「ドル高の金売り」が優勢だった。このロジッ クであれば、停戦合意後は「地政学リスク緩和の金売り」ではなく「ドル安の金買い」 が支持されるはずだったが、金相場は急落している。あえてネガティブ材料の方ばかり に反応していることは、短期マネーが上値追いに慎重姿勢に傾いていることを意味す る。一方で、ドル安加速に対して金相場が急落したことで、ドルと金相場との価格バラ ンスは大きく歪んでいる。現在のドルインデックスの水準と整合性を取るのであれば、 3,400ドル台中盤から後半の値位置が支持される。ドルとの関係性を断ち切らない のであれば、停戦合意で必要以上に下げた状態との評価になる。なお、「SPDR GOLD SHARES」の投資残高は、1.72トンの減少に留まっている。金相場 の急落ほどに、金上場投資信託(ETF)市場は大きな動きを見せていない。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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