【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが総じて大幅反発。ニューヨークプラチナ の続伸を受け、ドル建て現物相場が1300ドル台の回復を背景に序盤から複数の限月 が100円超の上昇となった。期先が昨日の下げ幅の2倍以上の上昇。1ドル=144 円台後半の円高が圧迫要因ながら、先限は出来高を伴う上昇となり、3ケタ近い上昇を 維持。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時23分現在の前営業日比は、プラチナが8円安〜120円高、プラチナミ ニが15.5〜98.5円高、プラチナスポットが41円高、パラジウムが出来ず。 午前11時23分現在の出来高は、プラチナが1万0422枚、プラチナミニが 625枚、プラチナスポットが894枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナ市場で大口投機家は買い増しか】 プラチナは2番限以降が堅調。プラチナは前日のニューヨーク貴金属市場で唯一、買 い優勢となった。パウエルFRB議長が下院での講演で、「トランプ関税は物価上昇と 経済に悪影響を及ぼす可能性が高い」との見解を示し、利食いは急がないスタンスに変 化はない。ただしプラチナ市場ではイランとイスラエルの停戦合意を好感し、大口投機 家は買い増したもよう。 プラチナ先限は夜間取引で5788円まで反発後、中盤にかけて8円安の5644円 まで軟化する場面があった。マイナスサイドでの取引は長く続かず、プラスサイドに再 浮上。日中取引は上げ幅を拡大の動きとなり、5794円までの高値をつけた。高値を 離れ、5750円を挟んで堅調に推移。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、高もちあい。1310ドルが支持線となり、午前 10時過ぎに1321ドル台をつける上昇。1320ドル水準では買いが続かなかった が、1315ドルを挟んでしっかり。 午前11時25分現在、プラチナは1314.70ドル、パラジウムが1065.8 7ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1279.30ドル、パラジウムが 1058.42ドル。 MINKABU PRESS
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