NY原油市況=期近は小幅高、米株高もOPEC+の増産継続が上値抑制

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)

              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/08     65.30      66.09      64.80      65.52      + 0.28
  2025/09     63.84      64.53      63.33      64.07      + 0.25
  2025/10     62.79      63.32      62.19      62.90      + 0.18
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              619,981             1,980,734   (+  8,048)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/07     230.72    - 5.29
                   2025/08     224.09    - 4.89
改質ガソリン        2025/07     208.98    - 0.92
                   2025/08     206.94    - 0.83
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油はまちまち。期近は小幅高。終値の前営業日比は、期近2限月は
0.25〜0.28ドル高。その他の限月は0.13ドル安〜0.18ドル高。
 ロシアのプーチン大統領がこの日、石油輸出国機構(OPEC)プラスが夏季も増産
を継続する可能性を示唆したことが上値抑制要因。8月も日量41万1000バレルの
増産を継続するとみられている。
 一方、ナスダックが最高値を更新するなど米株が騰勢を強めたことに加えて、イスラ
エルや米国の攻撃にも関わらず、6月に入って中国のイラン産原油の輸入が急増してい
ることが示されたことが支援材料となった。

 8月限はアジアの時間帯から欧州の時間帯の時間外取引では65ドル台後半を中心に
推移して、米国の時間帯の前半にこの日の高値となる66.09ドルを付けた。しかし
その後は急落してこの日の安値となる64.80ドルを付けた。後半は切り返して引け
は65ドル台半ばまで戻した。、

 米ベーカー・フューズが発表した米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は432
基と、前週比6基減となった。

 船舶追跡会社、ヴォルテクサによると、6月1〜20日までの中国のイラン産原油の
輸入は日量180万バレル超と過去最高となった。
 また別の調査会社、ケプラーによると、6月1〜27日の中国のイラン産原油の輸入
は日量146万バレルと、前月の同100万バレルを大きく上回ったという。
 改質ガソリンは総じて下落、ヒーティングオイルは期近から急落した。ともに原油に
比べて軟調で、クラック・スプレッド(石油製品と原油のサヤ)が縮小した。
今日の材料
・ロシアのプーチン大統領がこの日、石油輸出国機構(OPEC)プラスが夏季も増産
 を継続する可能性を示唆
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は432基と、前週比6基減=米ベーカー
・フューズ
・6月の中国のイラン産原油輸入、複数の調査会社が大幅増加を示す。

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