東京株式(大引け)=336円高、欧米株全面高受け上値追い続く

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 30日の東京株式市場は終始買い優勢、日経平均は一時700円あまり上昇した。ただ、取引後半は利益確定売り圧力も表面化し上げ幅を縮小している。

 大引けの日経平均株価は前営業日比336円60銭高の4万487円39銭と5日続伸。プライム市場の売買高概算は20億7615万株、売買代金概算は5兆6107億円。値上がり銘柄数は893、対して値下がり銘柄数は654、変わらずは80銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方からリスク選好の地合いとなり、400円高でスタートした後も漸次水準を切り上げ、前場中ごろには4万800円台まで水準を切り上げた。前週末の欧州株市場がほぼ全面高だったほか、米国でもハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が5連騰で昨年12月につけた高値を終値でブレークし、史上最高値更新を果たした。同時にS&P500指数も最高値を更新している。これを受けて東京市場も投資家のセンチメントが強気に傾いた。ただ、高値警戒感も拭えず、午後の取引で日経平均は急速に伸び悩んだ。自動車セクターなど米国との関税交渉の先行きが懸念されている。全体売買代金は週初にもかかわらず、前週末に続き5兆6000億円台と高水準に膨らんだ。個別株の値上がり数については前場段階で8割に達していたが、後場は軟化する銘柄が増え結局5割強を占めるにとどまった。

 個別では、ディスコ<6146>が上値を伸ばし、アドバンテスト<6857>は後半急速に値を消したがプラス圏で着地。ソフトバンクグループ<9984>が物色人気となり、任天堂<7974>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が堅調、ダイキン工業<6367>も高い。リクルートホールディングス<6098>も上値を追った。アトラエ<6194>が急騰し値上がり率トップとなったほか、Gunosy<6047>も大幅高、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>なども値を飛ばした。

 半面、4000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、株価は後場に軟化し小安く引けた。サンリオ<8136>が売りに押され、IHI<7013>、川崎重工業<7012>も下落した。キーエンス<6861>が軟調、三井E&S<7003>が安く、TOWA<6315>の下げも目立つ。三陽商会<8011>が急落、ACCESS<4813>も大幅安。

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