海外サマリー(1日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,349.8   +42.1  シカゴ大豆  2025/11 1,027.25   +0.25
NY銀     2025/ 9 3,639.7   +22.5  シカゴコーン 2025/12   422.00   -3.50
NYプラ    2025/10 1,358.7   +15.7  NY原油   2025/ 8    65.45   +0.34
NYパラ    2025/ 9 1,112.90  +5.80  ドル・円               143.57   +0.39
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は142円台半ばに下落後に143円台後半に戻す
 NY為替市場、ドル円は下に往って来いの展開となった。NY時間にかけてドル安が
強まり、ドル円も142円台半ばに下落。しかし、ドルの買い戻しが強まったことで、
下げをほぼ取り戻した。買い戻しに加え、この日発表の米求人件数が予想外に強い内容
となったことや、この日はパウエルFRB議長がECBのフォーラムに出席していた
が、先日の議会証言と同様に利下げにはオープンな姿勢は示したものの、待ちの姿勢を
強調しており、今後の関税の影響によるインフレの上昇の可能性に言及していた。
 ただ、市場の利下げ期待に変りなく、短期金融市場では年内2回か3回の利下げを織
り込んでいるが、ドル安に過熱感も見られていただけに、買い戻しも出ているようだ。
植田総裁もECBのフォーラムに出席し、「基調的なインフレは物価目標を下回る」と
述べ、利上げに慎重姿勢を示していた。なお、トランプ大統領は、日本との貿易協定締
結は見込めないと述べ、日本は30%、35%、あるいは「われわれが決めるいかなる
数字でも」関税を支払う可能性が高いと語っていた。
 なお、米求人件数については、主な要因はレジャー・ホスピタリティ業界での求人の
急増で、主に1つの業界に集中していた面もあり、雇用主が人員拡大に慎重である姿勢
もうかがえるとの見方も出ていた。
◎NY貴金属=軒並み上昇、ドル安見通しも上げ一服
 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。
 金8月限は続伸。時間外取引では、米国の財政不安やドル安見通しを受けて買い優勢
となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、米雇用動
態調査(JOLTS)が予想外に増加し、ドル高に振れたことを受けて上げ一服となっ
た。
 銀9月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となったが、日中取引で上げ一服となっ
た。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、ドル安一服を受けて上げ一服となった
が、金堅調が下支えになった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、
米雇用動態調査(JOLTS)が予想外に増加し、ドル高に振れたことを受けて上げ一
服となった。
 パラジウム9月限は欧州時間に買い戻されたが、日中取引ではドル高を受けて上げ一
服となった。
◎LME=アルミ・銅は米通商協議進展期待を受け堅調、ニッケルは続落
 アルミ3カ月物は小幅続伸。2595ドルで小安く取引を開始した後は、2602ド
ルを上値抵抗線としてもちあっていたが、米国と他国との貿易協議の進展期待が高まり
アジア株高となったことを受けて浮上し、6月23日以来の高値となる2617ドルに
達した。その後、しばらく2600ドル台前半での高下となったが、終盤に転売に値を
落とし、辛うじてプラスサイドを維持して終了。
 銅3カ月物は反発。9885ドルで取引を開始した直後は低迷し9857ドルまで値
を落とす場面が見られたが、アジアの時間帯後半に米国と各国の貿易協議の進展期待を
受けてアジア株が堅調となると、これを手掛かりにして浮上。その後は9920ドルを
下値支持線として高下した。米国の時間帯に1万ドルの高値に達し、3月26日以来の
高値をつけた後、利益確定と見られる動きから上げ幅を縮小したが、堅調に引けた。財
新が発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.4まで上昇し、
景気判断の分岐点である50を回復したことは支援材料。
◎NY原油=反発、堅調な中国製造業PMIが支えに
 ニューヨーク原油の期近は反発。
 財新が発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.4まで上昇
し、景気判断の分岐点である50を回復したことや、サウジアラムコが8月のアジア向
けの公式販売価格(OSP)を引き上げる可能性があると伝わったことが相場を支え
た。イスラエルのネタニヤフ首相の訪米を控えて、米国とイスラエルがイランを再攻撃
するとの警戒感が根強いことも支援要因。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は上昇。ガソリンよりもヒーティングオイ
ルの戻りが目立っている。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は概ね小幅続伸、コーンは期近〜期中は下落
 大豆は概ね小幅続伸。
 米国でバイオ燃料に対する税額控除の延長案を含んだ大きい法案(OBBBA)が上
院を通過したことを受け、大豆油価格が上昇したうえ、大豆油生産用としての大豆需要
増加期待が高まったため堅調となった。
 コーンは期近〜期中は下落。
 前日日中取引終了後に発表された作柄報告で、順調かつ良好な生育が明らかとなるな
か、期近〜期中限月は軟調となったが、期中〜期先限月は作柄悪化が明らかとなった小
麦が堅調となったことが買い支援要因となった。また、大豆の上昇も強気材料視され
た。
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