シカゴコーン市況=期近〜期中は下落、期中以降は小麦の堅調に追随高

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07    421.25      423.00      414.50      420.00      - 0.50
   2025/09    408.25      408.75      400.25      406.00      - 3.25
   2025/12    424.00      425.00      416.50      422.00      - 3.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        385,730        435,015        1,474,077 (-  7,317)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月7日−7月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年並。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは期近〜期中は下落。終値の前日比は3.50セント安〜1.50セント高。
中心限月の12月限は前日比3.50セント安の422セント。
 前日日中取引終了後に発表された作柄報告で、順調かつ良好な生育が明らかとなるな
か、期近〜期中限月は軟調となったが、期中〜期先限月は作柄悪化が明らかとなった小
麦が堅調となったことが買い支援要因となった。また、大豆の上昇も強気材料視され
た。
 12月限は424セントで取引を開始した直後に425セントの高値を付けた。その
後は緩やかに軟化し一時は416.50セントの安値を付けたが米国の時間を迎えると
再浮上。420セントを下値支持線とするもちあいとなり、マイナスサイドのまま取引
を終えた。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではオハイオバレー以外では雨は止んでいる。これに伴い、穏やかな晴
天が広がりコーンと大豆の生育が進行。中西部での夏穀物の生育環境は概ね良好を維持
している。
 今週は寒冷前線の通過に伴いプレーンズ北部および中部および中西部の多くの地域で
は一時的に晴天が広がるだろう。一方、南部および東部では散発的な雨または雷雨が続
く見込み。週後半には再び前線が到来しフロリダ半島や大西洋沿岸南部で降雨になるだ
ろう。また、寒冷前線の接近に伴い週半ばから後半にかけてプレーンズ及び中西部北部
でも降雨が見込まれる。
 6〜10日間予報では7月6〜10日間は全国的に気温、雨量共に平年並〜平年を上
回る見込み。

 シカゴ小麦は大幅反発。前日の日中取引終了後に発表された作柄報告での作柄悪化を
受けて買い優勢となった。作柄報告で良以上の比率は冬小麦が前週の49%から48%
へ、春小麦が54から53%に引き下げられた。前年同時期の良以上の比率はそれぞれ
51%、72%であり、特に春小麦の作柄悪化が目立っていることで生育懸念が強まっ
た。
 期近12月限は前日比9.25セント高の569.25セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは降雨はテキサス州に限られている。冬小麦の収穫が進行したものの、
再び降雨となっており、農作業の進行ペースが鈍化している。
 南部では寒冷前線が接近するなか、高温多湿となり散発的降雨も発生。ただ降雨の
機会が減少していることで過剰な土壌水分は減少。

今日の材料
・コーンベルトでは穏やかな晴天が広がりコーンと大豆の生育が進行。
・今後数日間はプレーンズ北部および中部および中西部の多くの地域では一時的に
 晴天が広がる見込み。
・プレーンズでは降雨により冬小麦の収穫ペースが鈍化。

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