貴金属は、金とプラチナが上昇して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買 い優勢となろう。銀はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢となろう。プラチナ系 貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は6.79ドル高の 3338.35ドル、銀が19セント安の3602セント、プラチナが15.14ドル 高の1359.98ドル、パラジウムは8.56ドル安の1101.15ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.45/47円で、前営業日の 大引け時点から0.20円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万5550円前後、銀は168.0円前後、プラチナ は5950円前後、パラジウムは5300円前後。 【NY金はドル安見通しも上げ一服】 金はきのうの海外市場は、ドル安見通しが支援要因になったが、予想以上の米雇用動 態調査(JOLTS)を受けて上げ一服となった。 金はドル安見通しが支援要因になった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長 はポルトガルのシントラで開催中の欧州中央銀行(ECB)フォーラムのパネル討論会 で、関税がインフレに与える影響を見極めるために「待つ」姿勢を改めて表明した。ト ランプ米大統領が設定した「相互関税」上乗せ分の一時停止期限が7月9日に迫ってい る。一方、5月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は37万4000 件増の776万9000件だった。市場予想は730万件だった。 米上院は、トランプ大統領の看板政策を盛り込んだ大規模な減税・歳出法案の採決を 実施し、賛成51、反対50で可決された。法案は下院に戻され、2日にも討議され、 採決が実施される見通し。 銀はきのうの海外市場は、金堅調につれ高となったが、ドル安一服を受けて上げ一服 となった。 【プラチナはドル安見通しが支援】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安見通しが支援要因になったが、ニューヨー ク市場で上げ一服となった。 プラチナはドル安見通しが支援要因になった。米国の財政不安や関税引き上げによる 景気減速懸念ででドル安が見込まれている。米上院は、トランプ大統領の看板政策を盛 り込んだ大規模な減税・歳出法案の採決を実施し、賛成51、反対50で可決された。 ただ5月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は37万4000件増の 776万9000件だった。市場予想は730万件だった。ドル安が一服し、プラチナ の上値を抑える要因になった。 <今日の予定> ・ユーロ圏雇用統計 2025年5月(EUROSTAT) ・全米雇用報告 2025年6月(ADP) MINKABU PRESS 東海林勇行
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