[今日の視点]貴金属=軒並み上昇、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と
なろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は24.77ドル高
の3358.11ドル、銀が54セント高の3655セント、プラチナが63.10ド
ル高の1418.50ドル、パラジウムは41.33ドル高の1159.33ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.58/60円で、前営業日の
大引け時点から0.24円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5650円前後、銀は170.0円前後、プラチナ
は6200円前後、パラジウムは5200円前後。
【NY金は米ADP雇用者数の減少が支援】
 金はきのうの海外市場は、ADP全米雇用報告で雇用者数が予想外に減少したことを
受けて買い優勢となった。。
 金は米ADP雇用者数の減少が支援要因になった。6月のADP全米雇用報告による
と、民間雇用者数は3万3000人減となり、予想外の減少となった。減少は2023
年3月以来、2年超ぶり。経済の先行き不透明感が雇用の足かせとなった。市場予想は
9万5000人増だった。
 米議会下院は、米上院が可決したトランプ大統領の看板政策を盛り込んだ大規模な減
税・歳出法案の審議を開始した。 財政悪化に対する 懸念から 複数の 強硬派の共和党
議員が支持を保留しているため、審議は難航している。
 銀はきのうの海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル安や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。ADP全米雇用報告で雇用者数が予
想外に減少した。またトランプ米大統領は数カ月に及ぶ交渉の末、ベトナムと関税交渉
で合意したと明らかにした。ベトナムからの輸入品には20%の関税、第3国からの積
み替え品には40%の関税を課す。
<今日の予定>
・中国サービス業購買担当者景況指数 2025年6月(財新)
・米貿易収支 2025年5月(商務省)
・米雇用統計 2025年6月(労働省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米製造業新規受注 2025年5月(商務省)
・米非製造業景況指数 2025年6月(ISM)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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