[今日の視点]石油=上昇へ、イランはIAEAとの協力停止を発表

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は上昇へ。2025年11月限で800〜1100円高程度を想定する。イ
ランが国際原子力機関(IAEA)への協力を停止したことから、中東情勢の緊迫感が
再び高まりつつある。円相場は1ドル=143円半ばで推移しており、前日よりも円買
い・ドル売りがやや優勢。
 イラン・イスラエル戦争の終了後、イランはIAEAのグロッシ事務局長の入国を認
めず、核施設における監視カメラの撤去などが報道されていたなか、イランのペゼシュ
キアン大統領がIAEAへの協力停止を公式に発表した。協力停止の具体的な内容は不
明だが、米国の空爆なども含めて西側はあらゆる手段を用いてイランに核開発計画を放
棄させようとしており、西側に対する敵意が強まっているのは間違いない。核拡散防止
条約(NPT)で、平和目的で核技術を開発、研究、使用する権利は認められているも
のの、イランについてはこれが無視されている。
 NPTのもとでの核開発にはIAEAの監視が伴うが、イランが完全に監視を拒絶す
るならばNPTからの離脱が示唆される。IAEAへの協力停止が何を意味するのか、
イランからの発表を待ちたい。
 時間外取引でニューヨーク原油8月限は前日比0.08ドル安の67.37ドルで推
移。本日これまでのレンジは67.36〜67.50ドル。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】10:30 貿易収支 2025年5月(連邦統計局)
◆ 中国 ◆
【経済】10:45 サービス業購買担当者景況指数 2025年6月(財新)
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 消費者物価指数 2025年6月(トルコ統計機構)
【経済】16:00 生産者物価指数 2025年6月(トルコ統計機構)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】17:00 サービス業購買担当者景況指数 2025年6月確報(Markit)
【経済】17:00 購買担当者総合景況指数 2025年6月確報(Markit)
◆ スイス ◆
【経済】15:30 消費者物価指数 2025年6月(連邦統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 貿易収支 2025年5月(商務省)
【経済】21:30 雇用統計 2025年6月(労働省)
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】23:00 耐久財受注 2025年5月確報値(商務省)
【経済】23:00 製造業新規受注 2025年5月(商務省)
【経済】23:00 非製造業景況指数 2025年6月(ISM)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
◆ カナダ ◆
【経済】21:30 貿易収支 2025年5月(カナダ統計局)
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