[今日の視点]貴金属=金とプラチナが反落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金とプラチナが反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売
り優勢となろう。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴
金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は28.43ドル安
の3328.76ドル、銀が6セント高の3684セント、プラチナが38.05ドル
安の1372.60ドル、パラジウムは5.54ドル安の1133.05ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.90/92円で、前営業日の
大引け時点から1.01円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5650円前後、銀は170.0円前後、プラチナ
は6100円前後、パラジウムは5200円前後。
【NY金は予想以上の米雇用統計が圧迫】
 金はきのうの海外市場は、予想以上の米雇用統計を受けて売り優勢となった。。
 金は予想以上の米雇用統計が圧迫要因になった。6月の米雇用統計によると、非農業
部門雇用者数は14万7000人増と、市場予想の11万人増を上回った。失業率は
4.1%と前月の4.2%から低下した。市場予想は4.3%だった。米アトランタ地
区連銀のボスティック総裁は、貿易政策などの変化に企業が適応するのに1年以上かか
る公算が大きいとし、インフレが高止まりする時期が長期化する可能性があると述べ
た。
 米下院は、トランプ米大統領の看板政策を盛り込んだ大規模な減税・歳出法案を賛成
218、反対214の僅差で可決した。同法案は1日に上院を通過しており、米大統領
が4日に署名して成立する。
 銀はきのうの海外市場は、欧州時間の押し目買いが支援要因になったが、予想以上の
米雇用統計を受けて上げ一服となった。
【プラチナは欧州時間の戻り売りや予想以上の米雇用統計が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、欧州時間の戻り売りや予想以上の米雇用統計を受
けて売り優勢となった。
 プラチナは欧州時間の戻り売りや予想以上の米雇用統計が圧迫要因になった。欧州中
央銀行(ECB)が公表した6月の理事会の議事要旨によると、ユーロ圏の政策当局者
は世界貿易を巡る不確実性の高まりを踏まえ、過度な金融引き締めとならないよう金利
を引き下げたことが示された。6月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は14
万7000人増と、市場予想の11万人増を上回った。
<今日の予定>
●米国(独立記念日)
・全世帯家計調査・消費支出 2025年5月(総務省)
・独製造業受注 2025年5月(経済技術省)
・ユーロ圏生産者物価指数 2025年5月(EUROSTAT)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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