●週間見通し原油、60ドル台中盤での売買が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は65ドル水準で売買が交錯した後、66〜68ドル水準まで上昇した。中東地
政学リスク軽減評価から調整売りが膨らんでいたが、65ドル水準では下げ一服となっ
ていた。米原油在庫水準の低さ、通商環境の改善期待、米中指標が若干の改善傾向を見
せたこともポジティブ。イランが国際原子力機関(IAEA)への協力停止を発表する
と67ドル台まで反発したが、大きな値動きには発展しなかった。
 今週も60ドル台中盤をコアとした展開が想定される。需要の伸び鈍化、石油輸出国
機構(OPEC)プラスなどの増産圧力を受けて、国際原油需給は緩む見通しにある。
しかし、米国在庫にタイト感が認められることもあり、WTI原油は大きく値を崩して
いく必要性は乏しい。暫くはこのまま現行価格水準で横ばい気味の展開が続こう。通商
問題がリスクオフ化を促すと下振れ、イラン情勢に緊張感を高める動きがみられると上
振れのリスクが高まる。11日に国際エネルギー機関(IEA)月報が発表されること
がイベントリスクになる。
 予想レンジは64.00〜69.00ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)



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