貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇や円安 を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがドル建て現物相 場の上昇と円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は30.54ドル高 の3341.78ドル、銀が24セント高の3679セント、プラチナが15.34ド ル高の1368.64ドル、パラジウムは1.18ドル高の1108.78ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.89/91円で、前営業日の 大引け時点から0.82円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5800円前後、銀は172.0円前後、プラチナ は6130円前後、パラジウムは5200円前後。 【NY金は押し目を買われる】 金はきのうの海外市場は、ドル高が圧迫要因になったが、押し目を買われた。 金は押し目を買われた。トランプ米大統領は、日本と韓国からの輸入品に対し、8月 1日から25%の関税を課すと表明した。交渉の余地をほのめかすと同時に、報復措置 を取れば相応の対応で迎えると警告した。交渉期限を8月1日まで延長する大統領令に 署名した。チュニジア、マレーシア、カザフスタンに25%、南アフリカ、ボスニア・ ヘルツェゴビナに30%、セルビアとバングラデシュに35%、カンボジアとタイに 36%、ラオスとミャンマーに40%の関税を課すと発表した。 中国人民銀行は6月末の金準備は2299トンと発表した。8カ月連続で増加した。 前月末は2296トンだった。準備資産をドルから多様化する動きが続くとみられてい る。 銀はきのうの海外市場は、ドル高が圧迫要因になったが、金堅調を受けて押し目を買 われた。 【プラチナは押し目を買われる】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高が圧迫要因になったが、金堅調を受けて押 し目を買われた。 プラチナは金堅調を背景に押し目を買われた。トランプ米大統領は、日本と韓国から の輸入品に対し、8月1日から25%の関税を課すと表明した。ただ株安に振れたこと はプラチナの上値を抑える要因である。 <今日の予定> ・国際収支(経常収支) 2025年5月(財務省) ・キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行) ・独貿易収支 2025年5月(連邦統計庁) ・米消費者信用残高 2025年5月(FRB) MINKABU PRESS 東海林勇行
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